「あ、パツさん」
「こんちは。 見れますか?」
「はい、もう車検も登録も終わってます。」
「あ・・・」
見た瞬間に
全身の毛穴から、何かがブワっと吹き出た
実際、実物を見るのは初めてだった
街中でも、峠でも “同じ”ヤツは見た事がない
「凄い・・・。」
「はい。
正直、コレは ウチの方では 発売から1台も売れてなかったんですが
実際にコレが入って来てから
来るお客さん、皆さま “ 結構イイね ” とおっしゃいますね 」
当たり前だ
誰が、目をつけたと思ってんだ (笑)
同じ色の他の車種が、たまたま店にあって
「この色になります」
最後の決め手だった
美しかった
とにかく
今まで乗った、どのバイクよりも
「後は、ご希望の作業を行いまして。 ・・・
まあ 残りはフルパワー化ぐらいでしょうか?(笑)」
「ああ、前にも言った通り、とりあえず要らないです(笑)
俺が出した結論は、そういう事なんで
跨がってもイイですか?」
「勿論です(笑)」
7色の歓喜が、全身を包む
いつ以来だろう
こんな、子供じみた高揚感
自然に、顔が綻び
店長が、面白そうに俺を眺める
早く
早く
乗りたい
バイク乗りの喜び
それは、データ化出来る数値だけじゃ
測れないんだ












