majestic Ruins | すかいうぉーかー

すかいうぉーかー

CRAZY=SPELL−BOUND

















 



7000rpm前後に軽く溜め込んだ力で、荒れた路面にタイヤを押し付け



僅かに空いた2t車とタクシーの間から、左に跳ぶ





霞ヶ関の、僅かに湿り気を帯びた生温い空気を裂いて

飛び出したトンネルの先



染み付いた癖で軽く腰を浮かせながら、ガツンと開けると
小さく起伏したギャップが、車体を浮かせた










(まだ、あのまんまなのか)  





谷町からの合流に備えるまでもなく、工事中の看板が 車線の減少を告げ




いつまでも薄明かるい夜空の中で 血管のように交わるC1と3号線の向こうに
モノリスのような「ガーデンタワー」が浮かび上がる









ダメか








最近はもう、全然走れないとは聞いていたが
毎日こんななのだろうか

芝も汐留の先も、江戸橋も
照明タイプのカラーコーンが並び、その度に首都圏の交通は血流を半分に悪化させ


大した台数でも無いのに、スピード域を上げる事は出来なかった






驚いたのは、4号への分岐を封鎖していた事だ

何やってんだか知らないが
もしも、まともに補修やってんなら この道はもうガタガタなんだろうか







10年近く前に
"3号線の何処かが剥離して落ちた。もう、3号線はダメだ"


なんて話を聞いたりもしたが



旧時代の設計で、こんな鉄筋とコンクリートの塊が
一体何台の車を、乗らせたのだろう



1000万?


一億?












一ノ橋ジャンクション


4つ輪は大概 左に寄る







イイ流れで、スピードの乗った車体を
分岐を入った瞬間に右に寄せ


巨大なリムジンバスと、その向こうの見えないハイヤーを一息で抜き去って
 そのまま車体を倒し込む

1号線への合流

一瞬の目視から、流れるように加速体制へ










すぐに、また工事


乱暴にアクセルを戻す
エンブレでR1が不満そうに唸る



汐留への分岐を横目に、荒れ放題の大きな右を曲がり 新富町へのトンネル
に飛び込むと

今度は高所作業車がズラリと並んで、天井を補修している



まるで、老いた巨竜の腹の中のようだ




継ぎ目を伝う雨水の後は滑りを鈍く光らせて、所々が白く石灰化し

内壁の目地は油分を失ってひび割れ、全体が排ガスでドス黒く染まっている




歪にゆがむ路面が、鋼鉄で乱暴に縫い合わされ 

決して全てを委ねる事は出来ないアスファルトはサスとタイヤを受け入れては拒絶する




罠のようなブラインドの奥で、忍び寄るように合流してくるヘッドライトが前走車のシルエットを壁に映し

背筋を冷たく撫で上げる






僅かな直線で、絞るようにエンジンを回し
殺到する危険を、自分の経験とスキルで回避しながら






それでも、闇夜に浮かぶ東京タワーの妖艶



京橋の選別と断罪の先の愉悦







鋭い刃物を突き立てるように、完璧なリーンインから 180psを解放する












銀座が割れる









余裕の3車線をフルに使って、7~8台をミラーの中で消し去りながら

9号への分岐に飛び込んで、リスクの塊のような右を 車体をガクガクと揺らしながら駆け上がる






新木場

左手の河の匂いが夜気に溶けて




捻った手首が、200を越える風洞を造り上げ















"辰巳で180が、合格基準です"










目を細めて、フルフェイスの中で苦笑いする



気分のままに
S字を越え、280まで引っ張った先で 懐かしい分岐が見えて来た










(行けんじゃねぇか?)


















デカいトラックが右にウィンカーを炊いた











3秒










無理だと

長年の感覚が判断し、遊び心と共にフロントをボトムさせて、後ろにつく






ちょうど"入った"当たりで前に出ると
視界の隅に165の文字を、見ながらバンクさせた車体を湾岸に向け





有明は一瞬




レインボーを、ゆっくりと流しながら台場の夜景を楽しむ
































俺なりの








 


Android携帯からの投稿