赤毛のケリー #11 | すかいうぉーかー

すかいうぉーかー

CRAZY=SPELL−BOUND







「速そうだね」





心臓の音が聴かれているのではないかと思う程に








右足を軽く引き摺るその男は


何の気負いもてらいも無く
トウコのR6に歩み寄り、興味深げに眺める





決して他人を寄せ付けない感じでも無かった





ただ、静かで

あまりにも深い




まだ、何も知らなかったあの時の背中

曖昧な記憶とは 随分違う





何10万km走れば

なにを見て来れば、こんな雰囲気が生まれるのか



彼が、このR1に乗ったら
いったいどうなってしまうのか






自分が絶対の確信を持って飛び込んだ世界 
その、ずっとずっと先の 更に向こう


そんな物が、今 目の前に立っているのだ











「ずっと」









「?」












「ずっと、捜してました」










あの日から

3年の歳月が、流れていた




(続





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