「やっぱ、混んでんなぁ」
詰まり気味の4号線
右へ左へと、車列を縫いながら
新宿のカーブをスパッとバンクし
久々の霞ヶ関トンネルへ飛び込むと、分岐を左へ
5号からの合流
箱崎の分岐
どんなに年月が経っても、流れが澱む箇所は変わってない
7号
錦糸町を通過し、本当に何年ぶりか分からない光景に 少し心をときめかせながら
2~3個あった筈のオービスの事を考え、すぐにフルフェイスの中で苦笑する
(今は、ハチロクじゃないんだ)
鉄鋼団地でパトカーに追い回されたのも、行徳のマンモス団地に不法投棄された車を漁りに行ったのも
もう、一昔前の話だ
混んでると言っても、流れてはいた
100~190ぐらいのペースで、幕張まで駆け抜け
すぐに、目的の武石の出口が見えた
Googleマップを頼りに、6kmほど
坂を下った先の信号で、懐かしい顔が手を振っていた
ご無沙汰っす~
「パツ! 久し振り」
トリケラトプスみたいな、金華ハムさんが 優しい顔で立っていた
つっても、恐竜は恐竜だ
キーコすら捩じ伏せる 俺の腕力をもってしても、この人にだけは腕相撲は全く叶わない
なんつーか、フレームから構造が違う感じだ
多分この人は油圧で動いてると思う
若い頃は、警官投げ飛ばしたりしてたらしいしな
「俺、このR1は初めて見るよ」
そうだっけ?
本当に心から繋がった仲間みたいな仲って、何年会わなくても まるで昨日の事のように感じる事がある気がする
よくよく考えてみれば、この人とバイクで会う事自体4~5年ぶりだった
K7のGSX-Rが、黒いハイエースに積まれていた
そうだ、俺もこのGSX-Rは 初めて見るのだ
筑波で表彰台争いをしょっちゅうやってた頃、俺が応援に行った時のハムさんのマシンは確かK3だったのだ
ヨシムラの2本出しのフルエキ
だが、ウインカーやヘッドライトはノーマルのまま
「じゃあ、行くか」
助手席に乗ると、ハイエースが 今俺が来た道を戻り 京葉道へ
袖ヶ浦なの?
「そう、山の中だよ」
袖ヶ浦 フォレストスピードウェイ
俺がサーキットに行くのは
実に6年ぶりになるのだった
(続
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