亡くなった祖母の家を改造したというその店は
やり方もセンスも俺好み
店長はフジロックとサッカーが大好きだというだけあって
古い木造の平屋の中は、綺麗な板張りの床にテーブル席が並び
トッティやロナウドのボビングヘッドと、FCローマのユニフォームが何枚も掛けられた奥で、50インチぐらいの液晶モニターに「COLD=PLAY」のライブ映像が流されていた
そんなに金をかけている訳じゃないが
このお洒落とアットホームさの融合はなかなか無い
居心地の良さが桁違いである
午前3時さんに注文を任せると、程なく香ばしい匂いと共にできたてのピザとパスタが運ばれて来た
「・・・美味い
」
思わず口をついた
何だコレ
東京なら3000円ぐらい取れるんじゃないか


パリパリの薄皮と、チーズとソース、焼き加減に焦げ目までのバランスが絶妙過ぎる
そうそうお目にかかれるレベルじゃない
別に、繁華街の真ん中にあるとかじゃないのだ
「イイ店やれる店なんよ(笑)」
懐かし過ぎるわ
つくづく鈴鹿ってのは、面白い街である
そして“音楽とフェス”ってモノが距離や年代を越えて日本中を繋ぐぐらいデカい物なんだと実感する
そう
この店の雰囲気はフジロックそのものなのだ
今年はストーン・ローゼスも来るし、久々になんとかして行ってみたいな
一緒にいく奴探さなきゃ
引っ越したばかりと言うメゾネットの部屋へ行くと
3年ぶりの奥さんと対面
コタツに入り、他愛も無い話から鈴鹿ローカルの話へ
“80~90年代の鈴鹿は、街全体が麻薬なんじゃないか”
そう表現した俺に、午前3時さんが「確かに」と笑う
RSは凶器で
レースをやっている事は免罪符だった と
(続



