たまに
バイクの世界と自分の間に、何かしらの強い運命を錯覚する事がある
俺は、バイク乗り系の出会いだけは
凡人の数百倍は強いんじゃないかと
バイト先の社長から、バイク屋の店長とその知り合い、そして客
また、その先でツーリングクラブのメンバーの内の何人かと
更にその先も
凄いと思う
“ただ、バイクに乗っただけで”
こうも大量に粒が揃うもんでも無いだろう と
確かに
俺には確固たる信念があった
「速くなりたい」
ちょっとやそっとじゃない
何処の誰よりも だ
速くはなった
だが、いろんな事を知った
10年乗り続けて、乗る回数そのものは減る
暇も時間も少なくはなるし
周りのみんなも、まあ 色々だ
そして
走っている時だけは、俺は真実を体感できる事も知った
あの時間と領域には
何の嘘もごまかしも、入り込む余地は無く
いつまでも色褪せる事が無い
確実に重油よりも脂っこい
自分が求めていた、本当の本物達が
俺如きと走り
笑い
バイクの話を通じて
「こういうのが良いよね」ってのを共有する
それは、付き合い方や形を変えても残り
未だに走り続けている自分の前には、まだまだいろんな出逢いが訪れる
呆れるぐらいに
そうそう見れるもんじゃない物も
こちらから探した事なんか無い
ただ
毎日を過ごし
走り続けているだけなのに

