台風5号が日本に向かっているが、日本の南には早くも次の熱低が出来ています。
出典:Windy.com
この熱低は台風5号の後を追ってきそうですが強くなることは無さそうです。
しかしこの熱低の西側に次ぎの低気圧、さらにその次の低気圧と続きそうで、今週は注意が必要かと思います。
さらに日本沿岸は海水温が高く、日本海側まで30℃の海域が広がっています。
出典:日別海水温
また平年差を見ると平年よりも3~4℃高いようです。
青いエリア・白いエリアは平年並みですが、台風5号によって海水がかき混ぜられ海面水温が下がったものと思われます。
出典:日別海水温
海水温が高ければ水蒸気量も増えますので、より注意が必要と思われます。
日本の高温の原因の一つはフェーン現象でフェーン現象は山越えの風で起きますが、ここで重要なのは湿度です。
湿度を多く含んだ風が山地を駆け上るときは100メートル上昇する事に0.6℃(湿潤断熱減率は0.5℃/100m)気温が下がりますが、これは露点に達し水蒸気が凝縮して雲となり雨となると凝縮熱(潜熱)が発生し温度が下がりにくいためです。
そして水蒸気を失い乾燥した空気が山を下る時には乾燥断熱減率となり、100メートルにつき1℃温度が上昇します。
出典:【図解でわかりやすく解説!】フェーン現象で気温が上がるメカニズム
この潤湿断熱減率と乾燥断熱減率の差により山越えの風は温度が上がります。
そしてまた高温多湿の”暖湿流”は積乱雲や豪雨など荒天の原因となりますが、海水温の上昇は様々な異常気象の原因となるのではないかと思います。
温暖化(気候変動)は様々な異常気象や災害の原因となりますので、私のような老い先短いジジイも子供や孫やさらにその次世代のために、もっと温暖化防止に真剣にならないといけないと思います。