台風3号の被害は現時点で死者数39人、被災者は480万人にのぼるとのこと。
幸い我が家は屋内への浸水も停電もありませんでしたが、これから台風や豪雨や雷などこれまで以上の規模となることは覚悟した方が良いかもしれません。
今年は雨季に入ってから毎日のように雷雨があり、落雷による停電はよくあることですが、この地域は停電になると水道が止まってしまうことがよくあります。
さらに困るのは、この地域は水道の水圧が低いため、朝夕の水道の使用が集中する時間帯は2階の水道は使用できなくなります。そのため我が家ではポンプで加圧していますが、停電になるとポンプが使用できません。
そこで停電時でも水を使用するために発電機を欲しいというわけです。
地域が断水してしまえばポンプが作動しても駄目だろうと思うかもしれませんが、幸い我が家には500リッターのStorage Tankがあります。
写真の左側の青いタンクがStorage Tankですが、500リッターあれば停電中の水を賄えるでしょう。
なぜこんな大きなタンクが設置してあるかというと、フィリピンの法律に適合させるためです。
水圧が低い地域では、加圧ポンプを直接Distribution Lineに繋ぐとDistribution Line内が負圧になる恐れがあるため、加圧ポンプを配水管に直接接続することは禁じられています。
"PHILIPPINE ENVIRONMENT LAWS (PRESIDENTIAL DECREE NO. 856)"
CODE ON SANITATION OF THE PHILIPPINES
ChapterⅡ Sec13. e項
e. The installation of booster pump to boost water direct from the water distribution line of a water supply system where low-water pressure prevails is prohibited.
上の写真の給水システムは私と義息の自作ですが、フィリピンスタイルとは一味違います。
フィリピンではたいていポンプの電源プラグをカットして電源線を直接ブレーカーに繋いでしまいます。
ですからもし発電機があっても、おいそれと電源を切り替えることはできません。
しかし私はブレーカーの下流にコンセントを設け、ポンプの電源プラグは残してありますので、もし発電機があれば簡単に電源を切り替えられます。
屋外コンセントは高いので、自作の防雨型コンセントで倹約です。
なお我が家のポンプは1HP(750ワット)ですが、一般のプレッシャースイッチでOn-Offさせるポンプですと起動時に5~10倍の電流が流れます。
ですから発電機は最低でも2kWクラス、出来ればもっと大容量が望ましいと思いますが、それでも起動時の急激な負荷変動に追従できるか不安があります。
しかし我が家のポンプはプレッシャーセンサーでコントロールされる、インバーター駆動のモーターですから負荷変動は少ないと思いますが、それでも不安は残ります。
とはいっても円が安い上に先行きが不安なので極力倹約生活ですが、今日の日銀金融政策決定会合で円高に向かって欲しいと思います。