インバーターを買いました。 | 夢老い人の呟き

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先日の停電で非常用交流電源が欲しいと思ったヘタレ爺。

エアコンのような大電力を必要とするものは無理として、せめて扇風機と非常用照明の電源、スマホやタブレットの充電くらいは欲しいと思います。

 

そこで先月交換した12V/66Ahの自動車用バッテリーを生かして、インバーターで220Vの交流電源とすることを計画。

そうすれば扇風機や照明やUSB電源以外にも、テレビだって40インチくらいまでなら短時間であれば可能だし、若しかしたらWifiも使用できるかもしれない・・・・・・などと考えてインバーターを買いました。

 

 

注意するのはインバーターの出力波形には大きく分けて正弦波、修正正弦波(疑似正弦波)、矩形波があるが、正弦波以外は問題無く使用できるのは白熱電球やヒーターなどごく限られ、我が家には白熱灯もヒーターもありませんから対象外です。

出典:コスパ最強の安いポータブル電源【2023】キャンプにおすすめの7選

 

 

そこで少々値は張るが純正弦波に限られる・・・・・と言ってもここは中国製品のメッカです。

通販のLAZADAは中国のALIBABAの子会社であるから、中国製品も中国国内に近い価格で入手できますが、その代わり品質については自己責任ビックリマークです。

もしカタログ通りのスペックや完璧な品質を求めるのであれば、それなりの価格になります。

 

 

というわけで自己責任で選んだのがこれ。

Pure Sine Wave(純正弦波)、AC220Vソケット、USBアウトレット、さらにシガーライターソケットまで付き、出力は26000ワット叫びの安すぎるこの製品。

それをLAZADAの達人を自負する私、Cashback RebateやCoin discountやFree Shipping Voucherなどを駆使して、送料込みで1959ペソ(約5150円)にディスカウント。さらに新たに401ペソのCashbackを得るという信じがたい条件で購入。

少々怖いような気もしますが・・・・・

 

 

そして昨日商品が届きました。

 

内容物はこれだけ。

 

取りあえずこのように接続して・・・・AC OUTPT測定値は234,8V。良好ですグッド!

 

実際に扇風機が作動するか確認。

しばらく作動させてもバッテリー電圧は低下せず、さすがDCファンと言いたいところですが、じつはDCファンは消費電力(後述の有効電力)は少ないのですが、実は皮相電力はACファンとあまり変わらないのです。

 

 

そして今日は注文していたバスケットが届いたのでバッテリーを入れて・・・・予算を極力切り詰めています。

 

インバーターも入れて、ポータブル❓電源の出来上がり。

プラスチックのバスケットだろうと何だろうと、持ち運びできるからポータブル電源と言えるでしょう。

次の停電時には窓を開けなくても寝れると思います。

 

 

もちろん26000Wなどという出力が出るわけがありません。

もし26000Wの出力を作るとしたら、バッテリーからインバーターには26000W÷12V=2167Aの電流を送ることになりますが、さすがにそれは無理でしょう。

 

価格が価格ですし中国製品ですから、好意的見ても電気製品始動時の‟突入電流”による短時間のサージ電力(特にモーターは起動時に定格電流の5~10倍の電流が流れますので、500W以上の電動工具などは止めた方が良いと思います)でも、せいぜい26000Wの1/10の2600W、定格出力はその1/4の600W強というところだと想推測していますが‥‥・・まだまだ甘いかもしれません。

 

それでも実用上は十分な出力だと思いますが、安価な中国製品、はたしてどれくらいの出力か楽しみでもあり、不安でもあります。

 

 

なお交流の電気機器には力率が関係し、電源の負荷は電気機器の出力よりも大きくなりますので、モーターのような力率の低い機器の使用には注意が必要です。

 

電力には有効電力(Watt)無効電力(var)皮相電力(VA)があります。

  • 有効電力は実際に仕事する電力。
  • 無効電力は電源と負荷の間を行ったり来たりするだけで、仕事しない電力。
  • 皮相電力は有効電力と無効電力を合わせた(ベクトル合成した)電力です。

これを図に書くと次のようになり、下図のcosθ力率です。

無効電力は電源と電気機器の間行ったり来たりするだけの電力なので電気機器にとっては仕事にも負荷にもならず、電力料金も課金されませんが、発電機などの電源にとっては皮相電力が負荷となります

  • 皮相電力=有効電力÷力率例えば500Wのモーターの力率が0.6とすると、皮相電力は833VAとなります)なので、モーターなどのように力率が低い電気製品は、電源となるインバーターにとっては電気機器のワット数よりも大きな負荷となるので注意が必要です。
  • 一般的なコンピュータ(パソコンなど)の力率は0.7~0.8、モーターは0.6~0.8、などと言われますが、個々の機器により異なります。白熱球やヒーターは1.0です。