日本の皆様へ
「皆様が南シナ海と呼んでいる海は、West Philippine Sea(西フィリピン海）です」・・・といったら驚くでしょうか？
West Philippine Seaは南シナ海のフィリピンの呼び名で、ベトナムでは東海と呼びます。
‟「九段線」”なるものを勝手に決め、南沙諸島は中国のものと実効支配する中国。
しかし2016年7月12日、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は、いわゆる‟「九段線」”に囲まれた南シナ海の地域について中華人民共和国が主張してきた歴史的権利について、「国際法上の法的根拠がなく、国際法に違反する」とする判断を下しています。
図出典：南シナ「九段線」主張の根拠崩壊 中国の海洋大国化はどうなる
まずはこちらをお読みください
ロシアのウクライナ侵略を見れば分かるように、国際法も国連憲章も強制力はありません。
ただ国際社会の行動の規範となるだけで、結局は力対力の争いです。
小国といえども自力で守ろうとしなければ必ず中国に取られてしまいます。
フィリピン沿岸警備隊は、西フィリピン海（南シナ海）の南沙諸島の4つの重要な島、ラワク島、リカス島、パロラ島、パグアサ島に、フィリピンの旗を掲げた5つの航海用ブイを設置しました。
‟Coast Guard installs buoys carrying Philippine flag in West Philippine Sea”
以下引用
The Philippine Coast Guard has installed five navigational buoys carrying the Philippine flag in four critical islands in the West Philippine Sea, namely Lawak Island, Likas Island, Parola Island, and Pag-asa Island.
フィリピン沿岸警備隊は、西フィリピン海の4つの重要な島、つまり、ラワク島、リカス島、パロラ島、パグアサ島に、フィリピンの旗を掲げた5つの航海用ブイを設置しました。
According to the Coast Guard in a statement sent to media Wednesday, these ocean markers also communicate that the said vicinity waters are considered special protected zones where mining and oil exploration are prohibited to preserve their rich natural resources.
水曜日にメディアに送られた声明の沿岸警備隊によると、これらの海洋マーカーは、前述の周辺海域が、豊富な天然資源を保護するために採掘や石油探査が禁止されている特別な保護区域と見なされていることも伝えています。
CG Adm. Artemio Abu, Philippine Coast Guard commandant, said he observed other foreign vessels during his visit to Pag-asa Island on May 14 to assess the buoy laying operations and check the morale of PCG personnel deployed on the island.
フィリピン沿岸警備隊の司令官,ArtemioAbuは、5月14日にブイの敷設作業を評価するためにパグアサ島を訪れた際に外国の船舶を観察して、島に配置されたフィリピン沿岸警備隊職員の士気を確認したと述べた。
"During my visit to Pag-asa Island, I saw five PCG ships anchored in the vicinity with several Filipino fishing bancas. Several Vietnamese fishing boats, Chinese fishing vessels, and China Coast Guard vessels were not so far from their position, specifically at the vicinity waters off Subi Reef," he said.
パグアサ島を訪れたとき、近くに5隻のフィリピン沿岸警備隊の船が停泊しており、フィリピンの漁業用バンカがいくつかありました。数隻のベトナムの漁船、中国の漁船、および中国海警局の船はスビ礁沖の海域で、フィリピン船の位置からそれほど遠くはありませんでした」と彼は言いました。
“My guidance to them, we will challenge them. But according to the Coast Guard Fleet, the WPS is peaceful and the ships of Vietnam and China have shown respect for our mission,” he added.
「彼らへの私の指導、私たちは彼らに挑戦します。しかし、沿岸警備隊の艦隊によると、西フィリピン海は平和であり、ベトナムと中国の船は私たちの使命を尊重していることを示しています」と彼は付け加えました。
Philippine Coast Guard@coastguardph
READ: The @coastguardph installed five 30-FOOT-LONG NAVIGATIONAL BUOYS CARRYING THE PHILIPPINE FLAG in four critica… https://t.co/4QEuuBg2yB
2022年05月18日 12:00
The PCG earlier hit the actions of a Chinese vessel that maneuvered close to a PCG ship in March, calling it a clear violation of the 1972 International Regulations for Preventing Collisions at Sea.
PCGは以前、3月にPCG船の近くを航行した中国船の行動に1972年の海上衝突予防国際規則に明らかに違反していると行動をとった。
Abu led the arrival ceremony for the five Coast Guard vessels that laid out the Symbols of Coastal State Administration in the said vicinity waters from May 12 to May 14. These included BRP Corregidor, BRP Bojeador, BRP Suluan, BRP Capones, and Tug Boat Habagat.
アブは、5月12日から5月14日まで、（フィリピンの）管理沿岸州であるシンボルを同海域に配置した5隻の沿岸警備隊の到着式を主導しました。これらには、BRP（巡視船のようです） Corregidor、BRP Bojeador、BRP Suluan、BRP Capones、タグボートHabagatが含まれます。
※”フィリピン沿岸警備隊、巡視船「BRP Cape Engaño (MRRV-4411)」、マニラへ ODA供与の10隻すべて引き渡し”
ご参照
According to CG Admiral Abu, the PCG will place more navigational buoys in other parts of the country's exclusive economic zone, especially in the WPS and Benham Rise.
沿岸警備隊提督Abuによると、PCGは、国の排他的経済水域の他の地域、特にWPS（西フィリピン海）とベンハムライズに、より多くの航行ブイを配置する予定です。
The five newly-installed 30-foot buoys were part of the ten floating markers procured in Spain. They arrived in Cebu from Valencia, Spain on May 7.
新しく設置された5つの30フィートのブイは、スペインで調達された10個のフローティングマーカーの一部でした。それらは5月7日にスペインのバレンシアからセブに到着しました。
They are equipped with modern marine aids to navigation lanterns and specialized mooring systems. They also have a remote monitoring system that uses satellite technology to transmit data to the PCG National Headquarters in Port Area, Manila.
Following the July 2016 arbitral ruling, there have been reports of China Coast Guard ships blocking access to and driving away Filipino fishermen from the traditional fishing ground off the coast of Zambales.
それらは、ナビゲーションランタンと特殊な係留システムへの近代的な海洋援助装置を備えています。また、衛星技術を使用してマニラのポートエリアにあるPCG国立本部にデータを送信するリモート監視システムも備えています。
"I know it was not an easy task, but [our combined efforts] led to the resounding success of installing our sovereign markers that are now flashing lights at night to guide sailors as they traverse the treacherous waters of the WPS," Abu also said.
「それは簡単な作業ではなかったと思いますが、[私たちの共同の努力]は、船員がWPSの危険な海域を横断するときに、夜間にライトを点滅させるソブリンマーカーを設置するという大成功につながりました」とアブ氏は述べています。
"These buoys are now our source of pride and honor in serving our great nation. And because our fellow Coast Guardians braved numerous dangers during the said noble mission, they were able to bring the PCG to the next level of success."
「これらのブイは現在、私たちの偉大な国に奉仕することにおける私たちの誇りと名誉の源です。そして、私たちの仲間のコーストガーディアンは、前述の高貴な任務中に多くの危険に立ち向かったので、PCGを次のレベルの成功に導くことができました。」
引用終了
ロシアのウクライナ侵攻もそうですが、国際法も国際秩序も平和も無視した大国の、領土を広げ勢力を拡大しようとする横暴を許せば、それはいずれ日本の平和も脅かします。
国際社会が協調して平和を守ってゆかねばなりません。
現在のところ私は憲法9条は支持しています。
しかし憲法9条があれば国が守られるとか、自衛隊は違憲だというような、考えは持っていません。
場合によっては自衛隊を違憲とするような原理主義者たちによって、国防を危うくする可能性さえあると思います。（国民の生命を守り幸福を追求する憲法13条は最上位規定と言え、そのためには自衛隊は必要であり、合憲であると判断します）
南沙諸島も「対岸の火事」と思わず、「他山の石」の気持ちを持って考えて欲しいと思います。