今日はアメリカ中間選挙 これまでの自分を振り返ってみる | 夢老い人の呟き

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今日は米アメリカ中間選挙。

他国の選挙、それも中間選挙がこんなに気になるのは初めてですが、それほど共和党敗北に書ける期待は大きい。

トランプ大統領がますます過激になり、ミニトランプといえるような候補者が現われ右旋回する共和党に対して、 民主党は6月26日行われたニューヨーク第14選挙区(ブロンクス地区など)の下院予備選で、28歳の新人、、民主社会主義者のアレクサンドリア・オカシオーコルテスさんが、現職で10期連続当選の将来の下院議長とも言われたジョセフ・クロウリー議員を破りましたが、これを支えたのはバーニー・サンダースさん同様、草の根民主主義運動の支持者たち。

奇しくも2016年の大統領選予備選を思い起こさせます。

 

 

大統領選予備選では民主社会主義者バーニー・サンダースさんと排他的なトランプさんが旋風を起こしました。

左右両極のような二人ですが、反エスタブリッシュメント、反ウォール街、 インサイダー(職業政治家)否定、格差否定、反TPP、反グローバリズムと似た主張も多く、サンダースさんは草の根民主主義で若い人達に、トランプさんはラストベルトの労働者たちの熱狂的な支持を受けました。

※今トランプ大統領の支持層は「ヒルベリー」(白人の負け犬)といわれる層と「Qアノン」という謎の集団といわれますが、Qアノンの主張はユダヤ陰謀そのもの、ロスチャイルドと思われる金融支配やイルミナティと思われる、ユダヤ陰謀論そのものと言って良いと思います。トランプ大統領も最近陰謀論的な発言が多いですが、これも支持層には受けるようです。

 

大統領選以前からのバーニー・サンダースのTPPについての主張は次のとおりですが、トランプさんもご覧のとおり、これで労働者層の心を掴みました。

■Wikipediaバーニー・サンダースより引用

 

まず米国が締結したNAFTAの現実を指摘する。

1990年代前半、米国・メキシコ間の貿易はNAFTA以前では均衡していた。1994にNAFTAが発効して以降、米国のメキシコへの輸出は伸びたがメキシコからの輸入はそれを上回った。以降米国のメキシコに対する貿易赤字は拡大を続けた。

NAFTAで実際に起こったことは、企業が米国内での生産を止め賃金が低い国へ仕事をオフショアすることであり、労働者階級の家庭にとっては大きな痛手だった。

引用終了

 

2015年のサンダースさんの演説と大統領選時のトランプさんの演説。

 

 

 

 

この頃は私も期待しておりました。

 

 

そしてトランプ勝利。

 

社会は右傾化してきましたが、それでもヘタレ親父はまだ反グローバリズムに期待しておりました。

 

しかし世界の右傾化、ナショナリズム、排他主義は強まり、フランスの大統領選でマクロンさんは 「私はナショナリストの脅威に立ち向かう愛国主義者の大統領になりたい」 と訴えました。

 

 

ただ、グローバリズムは企業利益の分配という面で見ますと、国家対グローバル企業となりがちであり、トランプ大統領がこれに手をつけた事は評価すべきだと思います。

グローバル企業からの徴税については米国のようなやり方、あるいはEUのように多国間の連結課税等、徴税に手をつけないと「民間(企業)はかつてないほど豊かなれど政府は貧しい」という、現在の状況をさらに拡大する事になります。

349兆円という世界一の対外純資産も、政府日銀の分は1/10以下の33兆円しかありません。日本は世界一の金持ち国だという人もいますが、大部分は民間企業が持っている対外資産であって政府や国民のものではありません。

出典:http://www.garbagenews.net/archives/2013421.html

 

 

 

 

そして、ひと月半前にはトランプ大統領危ないか?と思わせるようなニュースもありました。

 

この頃は過去最低まで支持率が下がりましたが、 その後、中国のみならずEUや日本やカナダに対しても「アメリカさえよければ良い」と、通商戦争を仕掛けるかのように敵視し、批判する者はフェイク、偽善者と攻撃し、また支持層の危機感に火をつけ支持率を回復してきました。

ここまで来ると「反グローバリズムは保護貿易主義やナショナリズム、排他主義とは違う」という私の信念?は脆くも崩れました。

 

 

 

現在メキシコ南部を北上中の移民カラバン、実際に米国境に着くのはまだ数ヶ月先でしょうが、テロリストや犯罪者が混じっていると根拠の薄い危機感を煽り、これがトランプ支持率、保守派の支持率を押し上げているようですが、果たして今日の選挙の結果はどうなるか?

 

 

下院で民主党が勝利すればトランプ弾劾の可能性が出てくるといわれます。

弾劾とならないまでも、これまでのような強引な事は出来なくなります。

昨日もイランに再制裁のニュースが流れましたが(「米、イランに原油制裁再開 「史上最強」と」ご参照)、軍事企業の株価が鰻登りとなるような国ではなくなって欲しいと思います。

【ボーイング株価】https://www.bloomberg.co.jp/quote/BA:US