北電の課題は送・配・変電設備と資金。根本対策には政府支援が必要だと思う。 | 夢老い人の呟き

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胆振東部地震で被害に遭われた皆様、心からお見舞い申し上げます。

また接近する台風、雨、被害が拡大しない事をお祈り致します。

 

先の地震による停電、来たる冬の電力供給能力などについて議論が活発になっているようですが、見ているとファクトチェック情報の正確性・妥当性を検証する事、事実検証・事実確認)が全くなされず、感情的、扇情的な議論となっていると共に、全く的外れな方向に進んでいるように思います。

 

私が公表されている事から感じたのは以下の3点です。

  • 発電所については冬前に震災前のレベルに回復し、来年早々にはさらに石狩湾新港発電発電所の稼働、北本連携線の増強が行われますので、震災前よりも増強されます。
  • 但し、元々北電の電力設備は脆弱で、これは資金力を含めて改善の必要があります。
  • 今回最も被害が大きかったのは送変電設備、配電設備ですが、これは北海道の地質上の問題があり、ただ復旧しただけでは地震や大雨に対する脆弱性が残ります。これを改善するには多額の費用と送電方法に対する見直しが必要と思われ、北電の財務体質では無理ではなかろうか、国の援助が必要であろうと思います。

 

これから私が確認できた範囲でお伝えしますが、今後も含めて、情報を集めたい方は北海道電力のフェースブックをご覧になったら如何かと思います。

 

 

北海道電力の発表による被害状況は以下のとおりで、発電所については復旧は問題ありません。

老朽化した発電所が多い云々は地震とは全く関係無い事で、地震を口実に声を上げるのではなく、日頃から北海電力の施設、経営方針はこれで良いのかとチェックする事が大切です。

ましてや原発問題にこじつけるのは全くお門違いです。

 

 

上記によると発電所そのものの被害は火力発電所は苫東厚真1.2.4号機水力発電所は然別第一発電所となりますが、然別第一発電所は水圧管からの漏水という事なので復旧に時間はかからないと思われます。

 

苫東厚真発電所については、1.4号機はすでに復旧し、残りの2号機(60万㎾)も微粉炭機の点検清掃作業が終了すれば稼働出来ます

 

 

 

問題は送変電設備、配電設備です。

 

私は被災地の写真を見てショックを受けましたが、山越えの送電線などは山の頂上や斜面に建てざるを得ません。

 

 

北海道電力の発表資料より被害状況を見ると、やはり脆弱な地盤による損壊や流失などが多数みられます。

これは単に復旧するだけでは新たな地震、大雨、土砂災害などに耐えられるとは思えず、送配電のリルートや設備の移設などを含む抜本的な対策が必要だと思います。

 

電力網は単に民間企業である電力会社だけの問題ではなく、道民の命を守るライフラインです。

国の主導と資金援助による、抜本的な復旧策が必要だと思います。

 

以上感じたままに書きました。

もちろん個人的な意見ですから人に押し付ける気持ちはありません。

ただ冷静に事実を見つめ、将来を考えて欲しいと思います。