仏教といえば蓮。
日蓮上人、日蓮宗、蓮○寺、○蓮寺と、仏教と蓮の関連は深く、お釈迦様が座っているのも蓮の花。
蓮華座という言葉もある。
阿弥陀経には極楽は「池の中に蓮華あり、大きさ車輪の如し」と説かれ、極楽の絵には、蓮の花 が咲いている。
どうして極楽に蓮の花かというと、蓮華五徳をご覧ください。
蓮華五徳
1 淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)
- 蓮の花は、高原陸地に咲くのではなく、どろどろの泥田に咲きます。
- しかし、蓮の花は、泥に染まらぬきれいな花を咲かせます。
2 一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)
- 一つの茎に一つの花を咲かせます。
3 花果同時の徳(かかどうじのとく)
- 花が咲くと同時に実ができます 。
4 一花多果の徳(いっかたかのとく)
- 一つの花にたくさんの実をつけています。
5 中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)
- 蓮の花の茎の特徴です。茎は、レンコンのように、中に、いくつかの空洞があります。
- これが中虚ということで、外直とは、まっすぐということです。
このように淤泥に染まらず美しく咲く蓮の花。
昨日写真を撮ってきました・・・・といっても蓮の花は私のような朝寝坊で怠惰な人間を叱るがごとく、朝早くに開花して午前中に花を閉じてしまいます。
やはり私には極楽は無理か・・・・・
開いた花を取る事は難しい(早起きすれば良いだけのことですが)蓮の花ですが、午後の蓮の花もなかなか綺麗です。
どうです、この色合い。
これぞ極楽の色です・・・・・ホントかな?
しかし、開いた花の中はこのようになっています。
そして花ビラが落ちた後はこのようになります。
これを花托といいますが、この形、どうも気味が悪く、見ていると首筋辺りがゾワゾワしてしてきます。
はっきりいって怖いですが、なぜか、こういう丸い集合体は人間に恐怖心を与えるとかで、トライポフォビア という恐怖症もあります。
こちらは “トライポフォビアの画像” 、クリックして見て下さいと言いたいところですが、閲覧注意、見ない方が良いと思います。
あまり見たい姿ではありませんが、花托の穴の中に入っているのは蓮の実で、でんぷん質が豊富で、トウモロコシのような食感があります。また、ビタミンB1、カルシウム、カリウム、食物繊維も含まれていて、これらの栄養素によって、「蓮子(レンシ)」という名前で、古くから婦人病や自律神経を整えるための生薬として利用されてきました。
出典:蓮(ハス)の実とは?気持ち悪い理由、効果・効能や食べ方は?
花は美しいが中心の花托は怖い(と感じる人もいる)蓮の花。
美しい女性も“外面如菩薩内心如夜叉”( げめんにょぼさつ ないしんにょやしゃ)などと申します。
女性の顔はいかにも優しくおとなしい菩薩のように見えるが、心の中は悪魔のように険悪で恐ろしいところがあるというような意味ですが、夜叉の顔を見るか見ないかは男性次第でしょうか。