今日のロイターニュース<<ギリシャと債権団、一部の未解決事項で対立 双方とも合意楽観>>では、ギリシャと国際債権団は融資実施に向けた追加措置で合意に近づいている模様だが、ギリシャ危機、国債下落では大儲けしたファンドもある。
リーマンショックの原因のひとつとなった<<CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)>>。
サブプライムローンを債権化した金融商品に対して、元本を保証する保険のような金融商品だが、今では国債はじめ広く保障に使われ、債権が危なくなると値上りする。
ギリシャ危機では国債が下落すると読んだヘッジファンドは、このCDSを大量に購入した。
そして値上がりしたところで売り、40%の利益を手にした。
さらに「空売り」という手法でも利益を上げていた。
実際にギリシャ国債を持っていないのに、ギリシャ国債が値下がりする前に「売り注文」を出す。そして値下がりした時に「買い注文」を出す。
そして「売り注文時」と「買い注文時」の差額で儲ける。
その手法については次の動画、NHKスペシャルの7分からをご覧下さい。
(時間が無い方は9分25秒からをどうぞ)
ちょうど良いところでCMが入りますが、ご容赦をm(_ _ )m
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
NHKスペシャル 狙われた国債~ギリシャ発・世界へ... 投稿者 ekabu-com
映画マネーショートで4人のアウトローたちが、ウォール街を相手に戦った武器もこのCDS。
2005年、アメリカ中が、住宅ローン債権の金融商品に浮かれていたころ、ヘビメタ好きの投資家マイケル・バリー(クリスチャン・ベール)は、格付けの高い不動産抵当証券(注:CDSの保証が付くことにより、格付け会社は金融商品の格付けを上げていた)を調査して、2~3年以内にサブプライム住宅ローンが債務不履行になることに気づく。しかし、ウォールストリートの銀行家はそんな予測を信じよ うともしなかった。
バリーは債権が不履行になったら急騰するCDSを大量に買い込む。
※CDSと債権はシーソーのような関係で、CDSが値上がりすると債権は値下がりする⇒債権が焦げつく可能性が高くなる。
バリーのやり方をみて、若きウォール・ストリートの 銀行家ジャレッド(ライアン・ゴズリング)は、ヘッジファンド・トレーダーのマーク(スティーブ・カレル)にCDSに多額の金を投資するよう説得する。
その頃、2人の若者ジェイミー・シプリーとチャーリー・ゲラーは、バリーの目論見書を入手。しかし、大手の投資銀行と対等に取引するには資産が全然足りないことを知り行き詰まる。
そしてリーマンショックが訪れ、The Financial Crisis となる・・・・・
金融危機、経済危機、国家の危機さえも、彼らにとっては莫大な利益を手にするチャンスとなる。
果たして世界は安定に向かおうとしているのが、激動に向かおうとしているのか、どちらだろうか?