心を高める 経営を伸ばす | 天然酵母のパン屋 レトワールフリヨンのオーナーブーラーンジェBlog

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二日間にわたる盛和塾世界大会が終わった。最後に、塾長講話が90分あり、今回のテーマは「フィロソフィーを血肉化する」というテーマでした。

前のブログにも書いた通り私が盛和塾に入った理由はどちらかと言うと「稲盛さんのファンで、ファンで」ただそれだけの理由が入塾のきっかけでした。

今日の塾長の講話の中で、盛和塾の意義と目的の事を冒頭に話されました。

ボランティアで塾長がしている盛和塾はもともと、京都の若手経営者たちが、「経営を教えて欲しい」という要望から「若手経営者を育てる」という意味があったのでした。


深い意味は特に考えず、ただファンで入塾しました。


今回で二回目の参加の世界大会では、本当に頭を大きな金づちで殴られたような感覚になりました。

私はブログの中でも良く、「従業員を大事にしている」と言っていますが、本当に大事にしているのだろうか?


弊社の経営理念は「輝いたスタッフから輝いたパンが生まれ、人々に輝きと心の豊かさを与える」という物だけど、それは追及すれば「全従業員の物心両面の幸福を追求する」というところまでは、まだまだ離れているのかもしれません。

それは私の浅はかな考えだったのだと。


ただ、いつも思うのは、甘やかす事だけは絶対にしてはならないと思うのです。

常に従業員に対して100%で接する激しい気性な物ですから、ついて行けない子もいるかもしれない。

でも、これが私のやり方で、ベースになる「スパルタ経営」は年を重ねても変わらない物だと思います。

そのバランスが難しく、常に葛藤を繰り返し「これで良かったのかと」家に帰っては反省をしています。


私も含め、昔は温室育ちで。自分の幸せや環境は全て周りが与えてくれる物だと思っていました。

事業主になると、それが逆転し、与えられるものから与えるものに変化する。


思い通りにならない事が普通で、起きた出来事を淡々と対処していく事が強いられます。


私も雇われの時は、うまく行かない事があると「すぐに人のせいにするし、世の中のせいにする」

そんな生き方をして来たのでした。


でも、そんな生き方は自分を成長させるのでしょうか?

私は常に共に働くスタッフ達に伝えたい事。それは「早く私が失敗してきたことを吸収し、素晴らしい人間性を持ち備えて欲しい」だけなのです。


経営をしている中で、思い通りにならない事が多すぎて、嫌になってしまって、飽きたおもちゃみたいにポイ捨てする事は無いのです。

それは私の目的が金銭だけでは無いからです。

何もかも追求すればするほど、面白いし、自分の心も成長する。

まさに、盛和塾の理念である「心を高め 経営を伸ばす」という物を当てはめて生きる事が、仕事を心折れなく続けられる指針であると思います。


今年83歳になった稲盛塾長。講話の最後には「正直二日間みっちりこのような会に参加すると疲れてしまうのです」と「でも、皆さんの熱心な学ぶ姿を見ると再び元気になる」とおっしゃってました。


本当に稲盛塾長、二日間ありがとうございました。

今回の学びを必ずアウトプットし、従業員の幸せと、パンを買いに来て下さるお客様の為に、更にパワーアップして頑張り続けます!!