路傍の石とて、なにか出来ぬかと考えた挙げ句なにもなかったのでタイミングというトキを待つことにしていた。吝嗇家とはいえども無手勝流ななにかを望むつもりもなく、だからといって鯨飲馬食の河岸にみずから出向いて幇間になれるとはまったく思えないのが少しの悩みごとだったのかも知れません。
歳ばかり重ねた今となっての願いは、偕老同穴に過ごす相手がほしいといったところ。他人様を愛し受け入れるということは、鵜の目鷹の目に相手を見つめるのではないことに気がつくのはココロであったり、また偕老同穴に過ごしてみたいと思えるようになるには出会う機会があった後に実際に時間を過ごした者達同士でなければわからないというのも事実である。
必要なのは、のべつ幕無しに愛を伝えることだとおもっている。
主人がいない間の犬の世話を行うバイトをした。

契約で言えば夜からなのだが、

特に予定もなかったので朝から面倒みることにした。

着いて早々部屋を見ると

和布団の向かって左側に

コロコロとしたうんこが転がっていたので片付けた。

その部屋に小さな女の子が遊びに来た。

犬の糞を片付けること条件に一緒に遊ぶことにした。

テーブルの上にある「私」の湯呑みに勝手に珈琲を淹れる輩がいたので叱ったが、

「珈琲は美味しいねぇ~」と声を気にすることなく彼は飲み続けていた。

今日もまた夜が耽る。
電池切れだった電子辞書にアルカリ電池を入れ

久しぶりに電源を入れて入力した検索文字は、

下乳(した・ちち)

天下の広辞苑だとは言え出てくることもなく、

乳だとしたら幸せなのだが

下乳だから仕合せなのだろうと思いながら

横たわる彼女の下乳を触りながら眠りについた。