最近の漫画本で出色なもの…
「テルマエ・ロマエ」~
ヤマザキマリと云うイタリア人と国際結婚した女性漫画家の作品です。
ローマ帝政時代の浴場技師ルシウスが、
浴槽の中で溺れたり大量の水を浴びる度に、
現代の日本各地の銭湯や湯治場へタイムスリップし、
我が国の「お風呂文化」の特徴を習得しては、
ローマの浴場施設にちゃっかり取り込み、皇帝から市民にまで絶大な人気を得る~
と云うユニークなオムニバス物語です。
ローマ人から見た我が国の「お風呂文化」についての考察が愉快で、
改めて指摘されて愁眉を開くようなエピソードもあり、
学習しながら漫画を楽しむ新鮮さに一気に全3巻(現在までの)を読んでしまいました。
我が国の銭湯は、
昭和時代の懐古趣味もあって最近見直されていますが、
沖縄では、
かつては200軒も300軒もあったとされる銭湯は、
今では県内に3軒しか残っていないそうです(平成22年現在)。
かく言う私は沖縄銭湯未体験の身なんですが…
番台が外に向いていたり…
脱衣場と浴室との仕切りがなかったり…
体洗い場に並ぶ小さな洗面台とか…
とてもエスニックな雰囲気があって興味をそそられています。

2年前の初夏に、那覇の街をあちこち徘徊して大汗をかいたので、
那覇セントラルホテルの下にある「りっかりっか湯」へ飛び込んだんですが…
(ここは普通の温泉スパです。)
値段は何と1200円。
「りっかりっか」とは、「皆で一緒に行こう」と云う意味らしいですが、
地元の人もそう再々は寄れそうにないです。
沖縄の住宅は、今でも結構…
浴槽がなくシャワー室だけ、と云うタイプが多いそうですが、
ならば、銭湯文化は根強いのでは…
とは思うのですが、
生活様式がアメリカナイズされてしまったからなのが…
最早住宅の本土化が浸透してしまったからなのか…
いずれ、解明していかねばならない疑問です…