これまで「門中」と云う言葉は、

書物では何度も目にしているので、知識としては理解している積もりでしたが、
一種のステイタスを表現するアイテムとして沖縄の人々は生活の中で生々しく認識しているんだと云う事を窺い知る~
印象的な郵便受を発見しました。
「照屋」の家名の横に「大波平前門中」の文字…
わざわざ自分の門中を広言して憚らない明確な意思が、そこにあります。
「私の勤務先は、あの○○商事だ! 私は○○商事の人間だ!」
かつて経済成長華やかなりし時代の会社への忠誠心と置き換えてみれば分ります。
「帰属意識」とでも言いましょうか。
その組織という大樹の陰で庇護されているとでも云う安心感がそこにはあります。
本土の人間には理解できない事ですが、
沖縄の人々には、単なる「血縁」では説明できない歴史の奥深いところまで遡る「根っこ」意識のようなものがあるんだと推察します。
毎年の旧暦3月に行われる「清明祭」~
門中一族が勢揃いして、門中墓の敷地前で大宴会を繰り広げるところを、
一度拝見してみたいものです。
どんな会話が交わされるのでしょうか?