実際にそこに立ってみて、逆に首里城からそこを眺めてみて~
何故そこが風水ポイントたり得たのかを実感したかったのですが、
残念ながら~
林立するビルや住宅街の陰で、十分な視界を得られず、何が何だかよく分からなかった…
というのが本音でした。
ただ、首里城上の毛の「東のアザナ」に立ってみると~
「弁が嶽」を仰ぐ絶好のポジションだと云うことに気付きます。
麓の説明板によると「東のアザナ」が当時何に利用されていたのか不明…
とのことですが、私にはここが、「拝み」の場所だったように思えてなりません。
「アザナ」とは、「物見」と云う意味で、まさに展望所のような役割なので、
そこに何かがあったとか、何かを祀っていたとかではないように思えるのです。
「西のアザナ」は、那覇市街や慶良間諸島を一望に見渡せる絶好の「物見」だったように、
「東のアザナ」も、龍脈が地から湧き出す位置にある聖地「弁が嶽」を仰ぎ見る神聖な場所だったのではないでしょうか…
その「弁が嶽」も、周囲はすっかり住宅街に囲まれていて、
僅かに頂上付近の杜が往時を忍ばせているだけです。
麓の首里鳥堀町から崎山町の市街地に目を遣ると、
何故か、瑞穂酒造場の「天龍蔵」の煙突と、
瑞泉酒造の「青龍」の煙突が~
首里の街を見守っているように見えました。