看護師というと、『医学・医療のことは(医者並みに)何でも知ってる』と思っていたら大間違いです。現代でこそ、『認定看護師(PDF版)』という専門性に特化した看護師も居ますが、大半は『一般ナース』です。認定看護師のウィキはこちら。日看協はこちら

 

<余談>『認定看護師』と書きましたが、先に思いついた言葉は『エキスパートナース』でした。検索してみると、懐かしの看護専門雑誌『エキスパートナース』が出てきて、自身の知識の古さや思い込みに少々ヘコみました。そりゃ、昔々に「ココに集いたる人々の前に厳かに神に誓った」よ、ロウソクに火を灯してさ。でもさ、その人々は今身近に居ないのよ、誰一人。

 

医師は、『内科・外科(呼吸器・消化器・心臓血管等)/整形外科/脳神経/泌尿器/小児科/産婦人科/形成外科/耳鼻科/眼科/精神科/耳鼻咽喉科/血液・免疫/歯科口腔/救急/終末期・・・etc』と、専門分野に分かれています。

 

看護師は『入職した部署』で、その専門性を勉強します。大きな病院では部署(病棟)異動もあるので、そのときはイチから勉強し直しです。もちろん、看護学生時代に全科目を履修します。解剖生理・公衆衛生・薬理学・病原微生物・心理学・先に挙げた専門分野の授業・・・。でも、就職してその分野を泣きながら覚えて、ようやく慣れてきた頃に部署異動となると、忘れてる事も多々あります。レスピレーターやシリンジポンプの使い方とか手術器具の名前なんて、学校の勉強では教えて貰った記憶がありません。

 

看護学生時代で思い出すのは、ファロー四徴症とか、「あきみちゃんのブラ紫(心電図の吸盤の付け方)」とか、ヘンレのループとか、マズローの5段階欲求とか、「嗅いで見る動く車の三の外・・・」(脳神経の覚え方)とか・・・。「今、何の役に立ってるのかな?」と思うことほど覚えている事が、なんだかセツナイ。・・・でも、思い出すたびに嬉しくなるのが不思議。

 

つまり、『万能の知識と技術を修得した看護師』が居るのではなく、配属された診療科目に特化した看護師が大勢居るのです。なので、看護師の部署異動や再就職は、『知識の総入れ替え・経験値のリセット』を余儀なくされます。RPGで山や谷や洞窟を探検してようやく手に入れた剣と盾と鋼の兜が、一瞬にして木の枝と鍋の蓋と麦わら帽子(初期装備)に変わってしまう。

 

それは類い希な出来事のアンビリバボーではなく、『転職年輩新人看護師あるある』だと(個人的に)思います。