超長期廃墟探索ローラー作戦 物件152 長崎県 旧長崎刑務所跡 | ボヤジャントの呟き。

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取材日時 2008年 9月12日

コメント・かの有名な「軍艦島」と「池島」と「崎戸炭鉱住宅(RIP)」を抱える日本でも最も重要な廃墟を抱える自治体として名を馳せる(?)長崎県。
じつは絶対に突入できない廃墟として地元探索家だけでなく、全国の廃墟探索家の羨望の的であった廃墟がもう一つある。
それが旧長崎刑務所だった。何故に絶対中に入れない廃墟だったかというとここの物件が現役当時はなんだったのかを考えれば簡単に答えが出るはずだ。
刑務所は簡単に脱走出来ないように出来ている訳だから、その逆も不可能なわけだ。
しかし、俺が取り壊し後の現地に赴いて思った事は「塀さえ乗り越える手立てさえあれば、なんとかなったかも」という印象だった。
つまりは、周囲を民家に囲まれているものの、時間帯さえ考えて正門の凹凸を利用してよじ登れば、意外と簡単に敷地内に入れたはずだった。
一旦中に入ってしまえば、いくら刑務所とは言ってもすでに無人の放棄された廃墟である、大きな音や光を出さなければむしろ中途半端なセキュリティーに守られた廃墟よりはずっと安全に探索する事が出来たと思う。
しかし、残念なのは去年の夏に解体されてしまったという事だ。正直言うとこの長期遠征に出かける寸前に、ネットで軍艦島と長崎県に関する情報を集めていた時にたまたま見つけたのがこの旧長崎刑務所だったのだ。
ということは、俺が遠征に出かける時には既に刑務所としての原形は無くなっており、今から急いで現地に飛んでいったとしても、当時の姿を偲ぶ事は叶わない事は分かっていた。
それでも、先日の崎戸での脱力その更に前の志免での硬直するような風景で若干のトラウマになっていただけに、今回の現地訪問は既に抵抗力が出来上がっていたのでそれほどのショックは受けなかったが、やはり「逃がした魚は大きかった・・・・・」そんな気持ちを抱きながらの写真撮影となった。
とりあえず、廃墟物件番号を割り当てたのは崎戸ほど絶望的な更地になっていたわけでもなかったので、とりあえず残された正門と正面の尖塔のみを残してくれた事に対する敬意を表したかったのが理由だ。

     
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