物件109 北海道 手稲鉱山 | ボヤジャントの呟き。

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過去に行った廃墟探索、今後行う廃墟探索を振り返りつつ、政治経済の話題、時事問題、雑談や長年の趣味であるバイクやギターなどについて雑談して行くのです。

取材日時 2007年 8月17日

コメント・2007年夏の北海道廃炭鉱ローラー作戦(長!)の最後の突入物件である。
この廃鉱山も道内では超有名物件で、数多くの廃虚サイトにて紹介されている。
しかし、厳密にはこの鉱山は炭鉱ではなく金属鉱山であり、亜鉛テルルが採掘されたそうだ。
これといった遺物も無く、頑強なコンクリートの選炭施設が緑の生い茂る斜面に残されているだけだ。
この鉱山を見つけるまでに意外と時間が掛かった。
直ぐ近くを通る「札樽自動車道」のパーキングエリアに「金山PA」という所があり、それが最大のヒントになっていた。
俺はその近辺を虱潰しに探してみたものの、立ち並ぶビルと迷路のような住宅街の道路に阻まれ、思うように山に近づく事が出来ない。
しかも、あのコンクリートの選炭施設が全く麓から見えないというのが、これまでの予想と大きく違っていた。
国道337号線沿いにある、バス停留所には「鉱山入り口」というのが有る事も分かっていたし、この付近に間違いなく鉱山があることは分かっていた。
しかし、山の上に向かう道路があれば必ずその先に鉱山が有るはず、ましてや採掘された鉱石を運び出すダンプが行き来できるような道路が無ければならない。片っ端から怪しいと思われる道路をトレースし、1時間ほど探し回ってようやく、山の斜面にそびえる要塞のような建造物を発見したのである。
今回の物件は、特に遺物も無くポイントとなるような見所も無く、廃虚というよりは遺構に近いものが有る、真谷地のように選炭施設はがっかりだったが鉱山事務所で掘り出し物に出会えたという事も無く、現役の三菱マテリアルが管理しているとは言え、俺の感想としては只の残土置き場にしか見えない。

関連画像はこちらhttps://photos.app.goo.gl/WhwCzBjji8Q1EHzn8