物件56 東京都 廃村 峰 | ボヤジャントの呟き。

ボヤジャントの呟き。

過去に行った廃墟探索、今後行う廃墟探索を振り返りつつ、政治経済の話題、時事問題、雑談や長年の趣味であるバイクやギターなどについて雑談して行くのです。

2006年 5月4日

コメント・超有名物件である。
奥多摩周辺にはこの村以外に相当数の廃村があるらしい。
特に知られているのが、ここから数キロも離れていないところに存在した(過去形)、廃村「倉沢」だろう。
しかしあまりにも有名になりすぎた為に、多くの訪問者が訪れなかには心無い者に破壊活動をされ、サバイバルゲームのフィールドにされたりと、なにかと物騒な話が絶えることが無かったという。
その影響を受けてとうとうつい先日、取り壊し事業が入ってしまったのである。
倉沢は峰よりも行きたい廃村の筆頭株だった。しかし、取り壊しされ、廃材が山積みにされているような状況になってしまった後では、もう見る価値は無い。
我々のような、写真を撮るだけ、安全な所でBBQをするだけ、一服をするだけならなんら問題は無かった。いつもいつも取り壊しのニュースがネットに飛び込んでくる度に繰り返し問い直される、廃虚での問題行動だ。

一方峰は、それまで最寄の駅からのアクセスが完全なる「登山」コースだったのが幸いしてか、DQNの魔の手の驚異に晒される事は無かった。
それゆえに、集落の建物の保存状態は数年前までは正に「極上」と呼べるほどに良かった。
しかし、近年の猛暑と異常な数の上陸台風、そして記録的な寒波の襲来と、建物に優しくない異常気象の影響は無くは無い。
自分が始めて「峰」に足を踏み入れた時、殆どの集落の建物が倒壊し、土に返る最初のプロセスを踏み出している状態にあった光景を目の当たりにした時にはすでに「峰」という村が本当の意味で伝説の村になっていくのだという事を身を持って実感したのである。

関連画像はこちら。