物件50 茨城県 日本加工製紙 高萩工場 合法探索 二回目 | ボヤジャントの呟き。

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過去に行った廃墟探索、今後行う廃墟探索を振り返りつつ、政治経済の話題、時事問題、雑談や長年の趣味であるバイクやギターなどについて雑談して行くのです。

2005年 12月4日
第二回 合法探索

NK探索本番
NK正門前に到着した。時間は朝の8時。
途中の高速道路で2台のキャラバンバスを追い越したが、どうやらそれがロケ隊の本隊らしく中には今回収録するドラマに出演するタレントも乗っていたらしい。そのロケバスが自分の横を通り抜けて門の中へ入っていった。
自分はそれとは別に6時には現場入りしていたMさんに迎えに来てもらい、警備員に事情を話し入場する。
ロケは何処で行われるのかなどの簡単な説明をMさんから聞き、早速撮影を開始した。
この日の天気予報は夕方から雨という物だった。現時点でもすでに空は曇っており、気温もかなり下がっている。雨の中の探索は気も滅入るし足場が悪くなると言う危険も伴う。今回の探索はTavito単独で行う。K氏は仕事の都合で来られなかったのである。
前回の探索時のままで荷物は仕舞っておいたので、行動開始は早い。9時前にはクルマを邪魔にならないような場所に移動させ、撮影機材を抱えて作戦行動を開始した。
今日は日曜日。やはり撮影中に騒音が入ることを嫌ってこの日を選んだのだろう。工場側としては、管理会社が休みの日には工場内部に外部の人間を入れることに当初は難色を示していた。しかし制作会社とCの懸命な説得により、相手の理解が得られたらしくこの日の収録が叶ったわけだ。
自分自身もこの日が丁度休みだったので、会社に有給の申請する必要もなくこれにかんしては非常に助けられた。

前回と違って今回は時間の制約が無い。ドラマ収録も日没まで行われるという話を聞いた。つまりはかれらが撤収するまで自分も場内で行動をとることが出来るわけだ。だが、夕方から雨という事では満足な画像を得ることは難しい。あかるい今のうちに出来るだけ広範囲に渡り且つ緻密なフレーミンングをする必要があると考えた。
とにもかくにも、今回はよけいな事に気をとらわれず、一枚でも多くの写真を残すことに専念した。
さっそくだが、本日のNK探索にて撮影した画像をスライドショーでご覧頂こうと思う。
但し、画像数は600枚を軽く越えている。自分自身この枚数を食事抜きで一気に撮りきってしまった、今振り返ると無茶をしたもんだと思うが終盤の屋外での撮影辺りで雨が本降りになり、その時点で終了・撤収となった。だが、ハイペースで探索を行ったのですでに回りきれるところは全て回ってしまっていたので、撮り損ねたという箇所は全く無く、自分自身は今回の探索は大成功だったと思っている。
今回この工場にて収録されたドラマとは、これである。

直ぐ横でリハーサル
目の前で主演の米倉涼子や佐藤浩市がリハーサルをしていたが、当然本人達に近づく事は勿論写真撮影も厳禁となっている。
自分は芸能人にはさしたる興味がなく、ドラマ自体も興味すら抱かないので、そういうミーハーチックな行動に走ることは全く無かった。
そんなことよりは、奥久慈の山から次々と下りてくる雨雲の動きの方がよほど気になっていたからだ。
まぁ、かれらの休憩時間とかに自分もその輪に知らないうちに混じって、それとなくサインや2ショットの写真をねだるという事も出来ない訳ではなかった。
だが、それも今回は昼飯抜き(弁当買い忘れ)トイレ休憩以外はノンストップで撮影に没頭していたので、自分の存在すらも気付く人間は殆ど居なかったと思う。それはそれでよかったのかもしれない。
探索終了後は本降りになってきた雨の中、2回目の出陣となったデジカメDimageA200を動画撮影モードに切り替え、録画しながら場内を一周。そしてクルマの中で休憩していたMさんに挨拶をし、一人工場を後にした。時刻にして午後2時半、朝の9時から5時間に渡って休み無く探索活動を行った計算になる。
連続行動時間・移動距離数・撮影画像数その全てが記録尽くめの探索となり、自分自身非常に満足した気分に浸りながら、帰路に着くことが出来た。

唯一の心残り
ただひとつ、不満が無いわけではなかった。
それは、解体事業が始まる前にここに来たかったという事だけだ。収録された膨大な画像をご覧いただければ分かると思うが、11万坪の広大な敷地のその殆どが中心部を覗いてみな、更地になってしまっていた。かつて、ここが閉鎖された直後は敷地の中全てにプラントがあり、倉庫があり無数のそれこそション便ちびりそうなくらいの被写体で犇いていたはずだ。しかしそれもとき既に遅し、これ以上の解体を進めないで貰いたいという勝手な思いだけが残った。

今回の探索画像はこちらから。