コメント・5月15日
朝から大雨である。気温も低くとても探索どころの騒ぎではなくなってしまった。
確かに前日の茂住は快晴にも恵まれ、思う存分探索を堪能することは出来た。
しかしやはり、規模の大きさロケーションの素晴しさ、施設の多様さを加味して考えると栃洞に軍配は上がってしまう。
神岡に来たからには栃洞は絶対に外せない約束の場所なのだ。
ということで今日も栃洞に行くのだが、この天気では敷地内に入ったとしても満足にカメラを振り回すことは難しい、
そして気になるのは、本坑の崩落の情報だ。
廃墟Exの掲示板で「TEAM酷道」のよごれんさんがかなり詳しく坑道の崩落状況を教えてくれたので、なおさら見に行って確かめる必要があると思っていた。
しかし、この雨である。どう考えても危険な条件がそろっている。
おいそれと入って、足を滑らせてどこかの柱を蹴飛ばして坑道が崩落し「呪われた状態」になるのはあまり好ましい結果とは言えない。
というかレポを作ることが出来なくなってしまうのはちょっと困るので、
「今回ばかりは崩落しているところを見て栃洞は終了」
という方針に転換した。
しかし、なんども言うように「見に行って、崩れてました、ではサヨーナラ」ではつまらなすぎる。
せめて昼頃まではゆっくりと鉱山の中で過ごしてそれから帰ろうではないかという事でロバート調査団の意見はまとまった。
宿を10時前にはチェックアウト、そのまままっすぐ栃洞へは行かずちょっと寄り道しませんか?つー事で、直ぐ近くにある「奥飛騨おもちゃ博物館」というのを見に行こうという(宿で割引券をくれたというのもきっかけだった、しかも丁度券を切らしていたと言う事が発覚し、宿のご主人がわざわざ営業時間前の博物館へチケットを取りに行ってくれたなんというサービス!!!)話にこれまた急に決まった。
車で走って4~5分という所にその博物館というのはあったのだが、中身はというと個人が趣味で集めていた古い玩具をとにかく目一杯集結させたといった印象。
おもちゃ博物館で命一杯脱力感を味わった後、ようやく移動。
しかし相変わらず天候は芳しくなく、強い雨が降ったりやんだりの繰り返し、時間もそろそろ昼頃というあたりになってきたのでソソクサと栃洞に移動することにした。
国道沿いにあるスーパーマーケットにて食料の買出しを行い、すでに通いなれた感のある山道を登り、鉱山に近づくにつれていくつかの集落がある場所に到着。ここでK氏の提案で撮影会を行うことにした。
実はここの集落の中にも小さなプラントがあったのだが、見事に取り壊され綺麗さっぱり無くなっている。鉱山外の施設にまで再開発の手が及んできているのであろうか・・・・・?
で、本日の目的地である栃洞坑に到着した。
天気はふもとでは小康状態だった雨が本降りとなっていて、とてもじゃないが雨具無しでカメラを持って歩くのは不可能。
とりあえず、チェーンゲートの前でどうしたものかと思案に暮れていたら、本坑の方から数人の人影がこちらに歩いてくるのが見えてきたのである。
見ると親子連れのようだ。全員が雨合羽を着て、手にはレジ袋を持っている。
その見た感じからして、山菜取りにきたような風だった。
人の出入りがある、雨はやみそうに無い、そうこうしているうちに時間もそんなに余裕がなくなってきたとい事で、今回はこの場で栃洞坑の探索は中止することになった。
その代わりといってはなんだが、すでに昼飯時となっていたので、せめてBBQくらいはやっていこうや(荷物減らしの目的もある)と強引に話を決め、適当な場所を見つけてそこで昼飯とすることとなった。