物件23 千葉県 千葉精機 (情報提供者 わくさん) | ボヤジャントの呟き。

ボヤジャントの呟き。

過去に行った廃墟探索、今後行う廃墟探索を振り返りつつ、政治経済の話題、時事問題、雑談や長年の趣味であるバイクやギターなどについて雑談して行くのです。

2003年 7月20日


コメント・富津廃旅館○○モト探索終了後、こんどは千葉県東部へ移動。
高速道路は使わず、国道やわき道をいくつも走り繋いで、茂原市内に到着。
わくさんからもたらされたヒントを元に、場所を絞りこみ(これまた詳細に教えて貰ってしまいました(汗)なんなく発見。
しかしそこまでの道程は、夕方の渋滞が始った状態での移動だったので、想像以上に時間がかかってしまった。
もう世間様は夏休みなのか。家族連れを乗せた車を多く見かける。
その流れから離れ、ひっそりとした住宅街への道に入り、間も無くして目当ての工場が姿を現した。

先ほどとは違って、新興住宅地の中にあるので駐車スペースの確保には苦労しない。
しかし、真正面に堂々と停めるのも気が引ける。
まず車を離れた場所に、何気なく停めて外に出る。
むわ~~~~~~~

暑い!
夕方になり、日も傾いてきたというのに凄まじい熱気である。
今日は間違いなく熱帯夜だ。
この暑さの只中にでて思うのだが、やはり夏は廃墟探検には厳しい季節だと思う。
民家から離れた場所にあればいいが、こうも近くにあるとたとえ夜中に侵入を試みたとしても、物音が開いている窓ガラスから網戸を通過してモロ聞こえしてしまう。
多分に漏れずここの廃工場も周囲一体は全て原住民が住んでいる民家ばかりである。
PWのように、工業団地ならばどうにでもなるが、こういう所はどこで・誰が見ているか全く見当がつかない。
非常にリスクの高い立地条件である。
それを裏付けるように、物件の熟成度は極めて低い。窓ガラス1枚たりとも割られていない。
ただ、ここが廃墟であるということをうかがわせるのは、刈り込まれる事無く周辺に生い茂っている雑草。
そして敷地内いたるところに放置されている不法投棄物。
それくらいか。
人や車が出入りした形跡が見受けられない所から、ここは全く機能していないのはわかる。
しかし、破壊や熟成が無いという事は、閉鎖されてそう年数が経っていない、そしてしっかりと周辺住民の監視の目が光っていて管理されていると言う事だ。
と言う事で、これも廃墟ではなく、空き物件あるいは操業停止中物件と見なしたいと思う。


看板が思いっきり残されている。
しかし所有者は他に移されているようだ。
真新しいフェンスで周囲を囲まれているが、侵入そのものはたやすい。
不法投棄されたゴミが堂々と捨てられている。
しかし窓ガラスが割られていないので、内部への侵入はここから見た感じでは無理なようである。
この写真を撮影している時、直ぐ横で小さな子供が自転車でなんども行ったり来たりしていた。
その横には保護者の姿も。
こういうときはコソコソしないで、堂々と振舞っている。
写真をとりながら、現場の様子をメモする時は、メモ帖を大袈裟なくらい見せびらかして、書くようにしている。
入り口横にも得体の知れないゴミの山。
ここを現在管理している会社は、現存する。
鉄の引き抜き材やコイルを作っているらしい。
と言う事はここも昔はその下請けかなんかをやっていたのであろうか。

敷地の中は草ぼうぼうである。
中に侵入してうまいこと見を隠せば、目立つ事無く探索が出来るかもしれないが、時間帯を吟味しないと直ぐに見つかる。

生半可な気持ちで突入する事は自殺行為である。

ここの建物は窓ガラスが割られていないどころか、磨き挙げられているように綺麗だと言う事だ。
一部転用して、倉庫として使っているのだろうか?
それにしても門周辺の雑草の生え方を見るとその説明が付かなくなる。

工場の裏側に回った。
表側と違って、裏側は畑が広がり比較的民家の密集度合いも少ない。
但し、直ぐ横に家庭菜園をやっている民家があり、そこからは丸見えである。
そしてこのドラム缶の影に隠れるまでは、草が刈り取られている土手を一気に登らなければならない。

建物に取り付くにはここからのアプローチしかない。

ドラム缶の陰に隠れて必死の撮影。
裏側にも関らず、窓ガラスの破損は見受けられない。
しかし不法投棄の山がある。
不心得物がここに来ている事は分る。
しかし、DQNではないようだ。
そしてこの工場は大手廃墟サイトにはどこも紹介されていない。

土手の下側から、工場を見上げる。
この建物の右側に家庭菜園の民家がある。
菜園をやっているうちは、概して早起きである。
早朝の探索はさらに難しいものとなる。

閉鎖した工場だが、看板がそのまま残されている事が多い。

ここで働いていた人たちが、通りかかった時これを見て果たしてどう思うのだろうか。

以上


2008年Google Mapで確認したところ、別会社「共和紙業 中の島倉庫」として転用されていることが判明しました。
画面やや右側の白く横に長い建物が当該物件です。

大きな地図で見る