物件13 ホテル栄屋 | ボヤジャントの呟き。

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過去に行った廃墟探索、今後行う廃墟探索を振り返りつつ、政治経済の話題、時事問題、雑談や長年の趣味であるバイクやギターなどについて雑談して行くのです。

2003年 1月13日

コメント・発見したのは数年前。
南房総東京湾岸沿いの国道を走っている所をばいくにてのんびり流していた時、突如現れた崖に建つ廃ホテルである。
ホテルというよりかは、潰れたドライブインといった感じのしょぼい雰囲気である。
だが裏に回ってみればちゃんと狭いながらも展望風呂はあるし、部屋と言う部屋はみなオーシャンビューとなっている。
だが潰れてからの崩壊の度合いは、海風に晒されるロケーションだけに激しい。特に金属部分は手で触れただけでも、崩れていくほどの危険度。
ここで本日探索を行った訳だが、ちょっとした事件があった。
自分が建物内部に入り探索しているとき、表がにわかに騒がしくなったので外を見ると、国道から敷地の中に入ろうとしている車が目に入った。
すわ管理人がすっ飛んできたのかと思い、急きょ避難する羽目に。
ところが裏口は1箇所、しかも外への階段は前述したように完全にさびて崩落しかかっている。
まともに乗っかれば真逆さまにおっこちて、その勢いで海まで落ちてしまうかもしれない。
ピンチである。
しかし逃げ道があるのにみすみす捕まる訳には行かないと思い、決死の覚悟で階段の縁のH鋼伝いに下に降りた。
だがもう此処から先は海である。しかも身を隠すような場所は無い。こうなったら自分も観光客のフリをするしかないとハラを決めカメラ片手に海に向かってアングルを決めているように繕ってみた。
ところが、車の主はここの管理人ではなくタダの釣り客だった。
何故なら彼は自分がもう逃げ場所が無いと観念して、海を眺めているフリをしている後ろを通り過ぎ、磯に下りてツリエサを網ですくっていたからである。
取り敢えず、さしたるトラブルもなく。無事にここの探索は完了した。

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