物件10 足尾銅山とその周辺施設 | ボヤジャントの呟き。

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2002年 11月16日

コメント・激しく後悔した。
ここに来てからそう思った。朝早くから行動を起こして廻ったそれまでの物件にことごとく外されていただけに、
足尾銅山に到着し、その息を呑む荒涼とした風景が見渡す限り眼前に広がった時は今まで消費した時間を全てここに費やしたかった、
そう心から激しく後悔したのである。
予定では、両生類研究所を出発したら川治温泉にある一柳閣新館に赴こうと思ったのだが、
これまでの流れを考えると「2度あることは3度ある」という事が十分にあり得ると判断し、急きょ思い付きで「足尾に行ってみるか」
と行き先を変更したのである。
それがここまで大当たりだったとは・・・・・・・。
言うまでもなく、鉱山としては一般人にもっとも知れ渡っている所である。
鉱山閉鎖までの歴史は他のWEBサイトにて詳しく紹介しているので、ここでは割愛する。
メインの精錬所は閉鎖後も縦覧は完全禁止、周囲一体には頑丈なフェンスや鉄条網が張り巡らされているので侵入は難しい。
しかし難しいが不可能ではない。
なぜなら山一つ丸ごとが物件だし、現在工場は稼動していない、管理人は常駐(24時間だかは不明)しているようだが、極少人数と思われる。
ざっと周囲を見た限りでは機械警備も入っている様子は無い。
よって監視の目を盗んで侵入する事は逆に容易とも言える。まさに敵の要塞に忍び込む特殊工作員とでも言おうか。
今回の探索でこれまでの取りこぼしを全て取り戻し、おつりが来て困ってしまうといえるほどの超上級極上物件である。
規模・熟成度・侵入難易度・ロケーション等を考えると、地元プライウッドなど足元にも及ばない。
やはり、鉱山は凄い。物件周囲を探索している間武者震いが止まらなかった。

その他精錬所以外にも廃止した諸施設が山の奥まで点在しており、一日では満足な探索は物理的に不可能である。
雪の心配さえしなければ、今すぐにでも装備を整えて再探索したい物件の筆頭に踊り出た。
ざっと画像の解説をするが、足尾銅山は正確には廃山になった部分と変電設備、周辺地域開発に携わった人の家、
用途不明の倉庫、古河掛水倶楽部に隣接する昭和初期そのままの現役民家集落のはずれにある廃屋2件。
今はもう見ることすら困難になった架線がいっぱい引いてある電柱。ここだけが時間が止まってしまったような錯覚に陥る。

関連画像はこちら。