物件7 特別編 廃墟OFF会茨城県南その弐拾 | ボヤジャントの呟き。

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過去に行った廃墟探索、今後行う廃墟探索を振り返りつつ、政治経済の話題、時事問題、雑談や長年の趣味であるバイクやギターなどについて雑談して行くのです。

鬼血骸村

2002年 11月10日

コメント・廃虚というよりかは、変わり者がある町の中に住んでいて、奇怪な数多くのオブジェを置き、
地面や電柱に意味不明の落書きをスプレーで書きなぐっている惨状がとある町のなかにある。
しかし今まで聞いた話だと、その物件名からして町じゅうの人間が頭がいかれているので、こういうことになったとてっきり思い込んでいた。
実際に車でその町に入り、降りて探索を始めた時は、珍しく緊張していた。
時折通り過ぎる住民に対しても、「何か因縁つけられるのでは?」と身構えていた。
しかしそれは大きな間違いで、このタワケをしている輩は1人のオッサンであり、周辺住民は極普通の一般人である。
むしろこのタワケ者の凶行にホトホト迷惑をしており、たびたび警察や役所に通報して目に余るオブジェの強制撤去や、
電柱の塗りなおしをしてもらっているとのことである。
町の一番奥に「運隆どうは(漢字不明)」と自称する60過ぎくらいのオッサンが住む一軒家があり、そこがここの物件名の中心拠点となる
「筑波総合研究所」と呼ばれている。
そこをネジロにしながら、オッサンは一人チャリンコにまたがり周辺をパトロールしながら、
工事現場からパイロンや「工事中ご迷惑お掛けします」の立て看板を失敬してきたり、
捨てられた(?)チャリンコをバラバラにしてホイールだけカーブミラーにぶら下げてオブジェにしてみたり、
人目を盗んで、スプレーで落書きをしたりしている。
何を研究しているのか何の目的にこんな事をしでかしているのかは実際に本人とのインタビューに成功した高校生のWEBサイトがあるので
それを紹介しておく。そこを見ればそのタワケ者の素性が少しでも垣間見られるとおもう。

だが自分が見た限りでは「こんなオッサンとは関わりたくない」というのが率直な感想である。
とにかく、言っている事が「ワケワカラン」の一言で、一昔前に世間を騒がせた「シャクティパット」のクソジジイとレベル的にはなんら遜色が無い。
ここも廃虚とキチンと呼称できる物件ではなく、ネタの元にはなる、奇妙奇天烈BOWマニアな人間は自分で一生懸命探して行って見るといい。
ちなみにこの町の近くを通っている3ケタ国道は自分が仕事をしていたとき何度も通過していた。

で、ここの探索を終えた跡我々OFF会メンバーは偶然チャリンコに乗って、フラフラと走る「運隆」本人に遭遇した。
案内人はまるで好きなアイドル歌手に鉢合わせしたかのようにはしゃぎまくり、
車で後ろから追いかけようとしたりととにかく興奮しっぱなしで手のつけ様が無かった。
案内人は「声掛けてみようか」とか色々と言ってはいたが、実際に行動には移さず「運隆」を見逃してしまった。
自分が思うには、近くに車を停めて置いてどこかの物陰に身を隠しながらなら充分、「運隆」の凶行をスクープする事は出来たと思う。
しかし今回のOFF会幹事は案内人がイニチアチブを握っているので、でしゃばることは控えた。
まぁ正直あまり関わりたくなかったし、自分の求める本来の「廃虚」とは余りにも程遠いからである。

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