2013年7月25日
京都にある法金剛院へ。
こちらは花のお寺としても有名で、
今の時期は蓮が見ごろを迎えています。
受付を通るとすぐに、池や鉢に植えられた蓮の花が目に飛び込んできます。
はやる気持ちをおさえつつ、庭園の池の周りをゆっくり鑑賞していきます。
中には人の顔ほどありそうな、大きな花もあり、好奇心がくすぐられます!
ホントは早朝のほうが、花がよく開いているそうなのですが、私が到着したのは午前11時ごろ。
花が閉じてしまったものが多いようにも感じましたが、それでもこんなにたくさんの蓮に出会えるなんて感激です!
蓮の花越しに見えるお寺、いいものですね~。
清楚でいて華やかな蓮の花。
葉っぱも負けじとぐんぐん背伸びをしています。
水彩画で塗られたような不思議な質感の葉っぱ。
日の光を浴びてより一層透明度を増してキラキラして見えました。
こちらの庭園は、平安時代の末に、待賢門院が極楽浄土を模して造らせたそうです。
巨岩を並べて造られた「青女(せいじょ)の滝」も、当時の遺構がそのまま残っている貴重なものだそう。
庭園の中にさりげなく響く滝の音が、暑~い空気を浄化してくれているようです。
庭園の奥に、何か物言いたげなお地蔵さんがいらっしゃいました。
円空仏のような顔の表現ですね。
優しくて穏やかな、それでいて少し悲しげな表情に感じました。
蓮の庭を十分堪能した後は、阿弥陀堂へ。
中央に、お堂の天井につきそうなほどの、大きな丈六サイズの阿弥陀さまがいらっしゃました。
肉付きがよくてどっしりした体格の、まさに平安時代の阿弥陀さま。
平等院の阿弥陀さまともよく似ています。
光背には琵琶や琴、笛や太鼓のようなものを演奏する菩薩さまたちが。
阿弥陀さまに比べて、どこかマンガちっくな体型や表情が微笑ましく思えます。
阿弥陀さまの向かって左隣には十一面観音菩薩さまが。
きりっとした表情が、文殊菩薩さまと似ている気がします。
透かし彫りの光背や、たくさんの装飾品を身に着けておられ、「荘厳」という言葉がぴったりの仏さまです。
そして阿弥陀さまの右隣には、僧形文殊菩薩さま。
こんな姿の文殊さまは初めてです。
年老いても威厳のある姿には、悟りの境地に達しておられるような雰囲気がただよっています。
阿弥陀堂を出て、地蔵堂へ。
その途中、気になるものを発見。
「仏手柑」だそうです。
こんな果物?見たことないですが、奇妙な形です。
不思議に思いながら歩いていくと、ありました!!
青いバナナのようにも見えますが、
「仏手柑」と立札があるので、間違いなさそうです。
周りの参拝客も、興味津々で写真におさめたり、おもしろがっていたりと大人気?でした。
楽しい思いをさせてくれた「仏手柑」に感謝をし、地蔵堂へ。
格子扉越しにのぞいてびっくり!!
なんと、丈六サイズのお地蔵さまがいらっしゃいます!
こんな大きさは初めて拝見します。
金目地蔵と呼ばれていて、両脇にはさらに4体ずつ、合わせて8体のお地蔵様が立っていらっしゃいました。
失礼ながら、全然期待していなかった「地蔵堂」、ものすごい迫力でした!ありがたや~。
蓮の花を目当てにいったら、意外にも、珍しいものをたくさん見てしまいました。
お寺巡りって、こういう意外な出会いがあったりするのも面白いんですよね。
このあと、歩いて広隆寺へ向かいますが、それはまた次回に。。。