2013年10月17日
奈良の興福寺へ。
(法相宗 大本山)
興福寺といえば、仏像の宝庫!
国宝だらけの「国宝館」は仏像ファンにとっての聖地とも言えるのでは?!
何度足を運んでも、ワクワクしてしまう興福寺なのですが、
今回お会いする仏像さまとは初めてのご対面です☆
ハイ、南円堂にやって来ました。
そうです、この日は年に1度の特別開扉。
ご本尊の不空羂索観音菩薩さま(康慶作)にお会いできる1年に1度の日。
(今年の春にも特別公開されていたのですが、あろうことか来そびれたんです・・・)
ということで、はりきって朝イチでやって来ました。
受付で「履物入れにどうぞ」、と記念品のエコバッグを頂きました。
いつもカバンの中で ぐちゃぐちゃにしてしまうパンフレットたちを入れるのに ちょうどよかったです。
受付を済ませて お堂の裏側をぐるりと回り、大きく開かれた扉の前で靴を脱ぎます。
もう、この時点で菩薩さまの大きな身体と横顔が目に飛び込んできます!
はやる心を落ち着かせながら、ゆっくりと前の人に続いてソロリソロリと進みます。
南円堂の中央に不空羂索観音菩薩さまが安置され、
四方には、四天王像がしっかりと守護体制についています。
お堂の中は360度ぐるりと1周できるようになっているんです。
入口の扉を入るとすぐに、持国天さんが力強く迎えてくれます。
持国天さんの頭上に見える、菩薩さまの横顔の美しいこと!
一歩進むごとに、正面のお顔に近づいていきます
(こういうプロセスもいいんですよね~)。
堂々とした重量感のある大きな身体、切れ長の美しい目。
開け放たれた扉から注がれる、キラキラした朝の光を浴びて輝いています。
正面のお顔の前で手を合わせていると、じわぁっと目頭が熱くなってきました。
なんて包容力のある仏さまなんでしょう!!
たぶん個人的に 鎌倉仏のお顔が好みなので よけいに感動したんだと思いますが、
その鎌倉仏師を代表する、運慶・快慶を生み出した、慶派のはじまりである康慶。
やっぱりスゴイですね。ゆるぎない存在感。カッコイイ!
康慶さん、ありがとう☆
不空羂索観音菩薩さまは手に持つ羂索(綱)で、私たちの願いを全てすくいあげ、その祈りを決して空しいものにしないという誓願を持っているそうです。
そんな強い意志を感じさせる表情や、二重になった透かし彫りの光背、豪華な蓮華座、指先の美しさなどに魅せられ、
ぐるぐると色んな角度から拝観し、気づけばお堂の中を3周以上しちゃってました(笑)
私の心の仏像は ほかにいらっしゃるのですが、その仏さまを超えそうなぐらいの感銘を受けてしまいました。
こりゃぁ毎年リピートしちゃいそうです。
改めて南円堂の正面に立ってみても、
あぁ~、この中にあの菩薩さまがいらっしゃるんだなぁ~とじんわり感動。
涼やかな秋の風の中、心の中がほっこりとした出会いでありました。
おまけの一枚。
購入せずにはいられなかったポストカード。
フレームに入れてみると、アラ素敵!ますます威厳のあるお姿になられました。
ありがたいので、ウチの阿修羅さんと一緒に 合掌(-人-)





