薬物乱用頭痛はじつは誤診

 

 市販薬でも

医療機関で処方する頭痛薬でも、

2040% の人は徐々に使用回数が多くなります。


10月以上になると

薬物乱用頭痛と診断されるのですが、


本当の薬物乱用頭痛は、

我慢して薬をやめてみると

2カ月先くらいには、元々の頭痛頻度に戻ります。


もし戻ららなければ、

すでに慢性片頭痛に進行しています。


こうなると半生頭痛が続くことになります。


頭痛の予防作用のあるバルプロ酸(デパケン®)などが連用薬としてよく処方されていますが、効きません。


いくらか強い頭痛を抑制したとしても、

連日の頭痛はむしろ増えます。


薬物乱用頭痛と診断された場合には、多くは慢性片頭痛の誤診です。

 

慢性片頭痛から脱却するには

ボツリヌス治療しかなく、すでに欧米では一般化しています。


日本でも

製薬会社が保険適用に向けた臨床試験を

日本頭痛学会に提案したのですが,

関心を示さず製薬会社が断念することになりました。


患者の権利の門前払いということですから憲法違反にあたります。


裏の事実として、

頭痛学会の指導層がボツリヌスに関する基礎知識に欠陥があり、

臨床試験の経費24億円が丸損になることを悟った会社が断念(これはと違法ではありません)した次第です。



 自由診療なら対応可能です。


 ボツリヌス剤を3カ月おきに使用すると、だいたい1年少々で、元来の頭痛の頻度まで戻すことができます。


 ほとんどの人で目標に到達します。


 長期的に考えるとこの方がだいぶ安上がりになります。

 

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