片頭痛の回数が増え、難渋化した患者さんに対して
『もうすぐよい薬が出る』との情報が与えられているという事実があります。
これは、抗CGRP剤と呼ばれるもので、
片頭痛の出現に関与うるCGRPを抑制するというものです。
外国での成績は、1カ月当たり2~3回頭痛の回数が減るというものです。
主に対象患者は5~14回/月の頻度ですから、
数カ月で効力の向上は止まります。2~3回減ってもたいしたことはなく、
頭痛の頻度が多い場合(慢性片頭痛)には、
3カ月毎に、頭部に細かく
ボツリヌス剤を3カ月毎に約1年間注射して、
10回/月以内に戻す治療が欧米で普及しています。
そこまで戻せば頭痛発作時の頓服薬がだいたい安心して使用できる状況になります。
なお新興国は日米欧のうち2極で承認された薬剤はほぼ自動的に承認されるので、
承認がないのは日本だけになりました。
日本では承認┤保険医療との認識が強いので、
事実上希望の施設での治療は不能です。
自由診療なら可能ですが、きわめて限定的な施設です。
抗CGRP剤も急に頭痛が増えてきたときなどに使用するのがよいのでしょうが、
的に使用できるものではありません。長期
日本頭痛学会が、ボツリヌスの重要性を軽くみて、
製薬会社の臨床試験の申し出を潰したので、
さらに別の要因などもあり、日本での保険適用は今後ありません。
このことにある程度気づいたもようで、
その結果として、抗CGRP剤を誇大に持ち上げた情報を流しているのが実態です。
過剰な期待に振り回されないように注意してください。
なお米国ではこの薬剤は発売後、すぐに売れ行きが下がってしまっています。
日本では、数社が臨床試験中ですが、試験で有意差を示して、
発売に持ち込めるかどうかは、微妙と予測されています。