薬物乱用頭痛と慢性片頭痛
薬物乱用頭痛は
10回/月以上片頭痛の薬を服用している場合の病名ですが、
あえてその薬を2カ月止めてみたら、
もともとの頭痛の回数に戻ることを前提とした病名です。
慢性片頭痛は15日/月以上頭痛があり、ときどき片頭痛の名残の所見が混じっていることが8回/月以上存在するもので、
もともとの頭痛の回数に減らす治療は、国際的にボツリヌス治療が認められているだけです。
ボツリヌス治療は
欧米では普及していますが、
日本では頭痛学会が、製薬会社の臨床試験の提案を事実上門前払いし、製造会社の世界戦略の都合から日本は除外されました。
慢性片頭痛に陥ると、ほぼ一生、連日頭痛が続きますので、とんでもない健康被害です。
法的な意味でも頭痛学会に民事責任がありますが、
まずは頭痛を減らすことが先決です。
自由診療で対応することのみは可能ですが、国内ではひとつの医療機関が対応しているのみです。
こうなってしまった人には受診をお勧めします。