Botom line, botom job. -31ページ目

Botom line, botom job.

結局のところ、底辺職。

「kenさん土曜出勤になった最大の恩恵だね」


(あー、まぁ確かにそうかも)


風呂出て寝っ転がってまったり読書中、館内放送。


「今日第二土曜日は、月一回の産業医の先生の健康相談日です。体調で気になる事がある方は会議室に先生がいらっしゃいますので・・」


「kenさん行っといでよ」

「膝と手とさ」


あー

えー

でも俺もう着替えちゃったし(うちは風呂上がったら私服に着替えて帰る準備していい。だけど事務所とか会議室のある一階には降りちゃだめ)

ほんがー

着替えて行ってくるかぁ。



「整形外科で「異常なし」と言われたらそれはもう内科の領域。恐らく何ともないのだろうけど念のためリウマチ内科、膠原病内科を受診しなさい」

「それ以前に「血圧の薬をサボる」のはとても良くない。血圧(右手で160、左手で158)と年齢的に、今すぐ脳梗塞、卒中起きてもおかしくない。本当に手、動かなくなるよ。すぐ薬貰いに行くこと」

「その時に私の名前を出していいからリウマチ内科、膠原病内科を聞いてみなさい。地元の繋がりで紹介してもらえる可能性があるから」


はい(仰る事とてもごもっともで)



ふんとにまぁそだよな。

このままほっとくわけにも行かないしなー

火曜休みだし朝イチで行ってくるかー

血圧の薬貰う病院=泌尿器科=毎度バイアグラ出される。

「下半身の血行を良くして利尿を促しまた、前立腺肥大の治療にも・・」

だとしてもさ、

本来の効用もあるわけでさ、


まったく使い道のない毎朝元気な無駄。

 

 


地下鉄が一瞬地上に出ると、


日が射してる!

晴れた。

カッパ長靴作業じゃなくていいーっ

今日もいい日だ。



早朝の雨が上がって強めの日射し。

ホノルルの朝か。


そりゃあ普通の人はまだ寝てるよね。


の土曜朝5時5分。

ちょっぴり寒い中をパーカー1枚で駅とことこ。

だーれも歩いてない。


昨日はくたびれて、帰って筋トレせずにご飯食べてすぐ寝た。と言っても野球撮影帰りの娘(門前の小僧状態で娘はカメラ女子)がご飯中、前に座ってずっと写真の話ししてくれてた。



今週の俺はいつもより増して全力、限界挑戦だった。ふくらはぎ猛烈筋肉痛。


「あの人、非常勤嫌いだからね」

「ちんたらやってるとマジで置いてっちゃうから」

「質問なんかしたら「お前に話したら何かわかるのか⁈」て怒られるよ」


昨日組んだ職員さんはうちのサイコさん、違った、最古参。厳しい仕事で有名な人。

「そこそこ仕事が出来るようにならないと組ませてもらえない」と聞いてはいた。

おととい午後の翌日組発表で、


とうとうきたか。


うあー

そっかー

とうとうか。

俺もそこそ出来るようになったってことか。


なんか胃が痛ぇ。

俺、気が小さいからさ。

いつか来るんだ気合い入れて行こう。

怒られて当たり前。

指導されて当然。

胸を借りる覚悟で。

朝から背筋真っ直ぐ走る走る走る。



仕事終わってトイレで会った職員さんに、


作業は恐ろしく速く、それでいて丁寧で凄かったです。いいもの見させてもらいました。

前評判ほどの事もなく穏やかに接してくれて、待ち時間に地域の歴史的背景やお互いの親の介護の話とか出来て。


「そりゃkenさんだからだよ」

「確かkenさんと同い年じゃない?」

「kenさんずっと走ってるの皆知ってるもん」

「認めてくれたんじゃないですか」


おおおおお。

そーなのか?

なんであれ、

もの凄く気持ちいいこの『やり切った感』



晩ご飯の時、娘にそんな話しを、


「身体大きいからね。上に大きいし厚みもあるし」

「それで腰が低いから」

「中々怒れる人居ないでしょ」


(なんだその外見的分析は?そういう事ではないんでないかい?)


しかしそれでもやっと、

お客さんから仲間に近づけた気がするぜ。

まだまだこれからだー



いつも同じ地下鉄の同じ場所に乗ると、メンツもほぼ同じなわけ。

さっき、駅に着いたら向かいのおじさんが俺を見てるのね。


(?)

(なんだろ?)


(あっ!)

(降りる駅だ!)


ドア閉まる寸前に飛び出した。

こんな事は俺にはあり得ん。

ちとくたぶれてるかも知らん。



 あのさ、

「胸を借りる」なら女の人で。

出来るなら胸よりお尻。


5時23分の地下鉄が目の前を滑り出して行く。

これには乗らない。

ホームに立ってぼんやり見送る。

白いパーカーのショートカットの女の人がスマホに見入ったまま視界を過ぎて行く。


まさかね。

今何時だよ?

まだそんな景色を見るか。

都合のいい幻、

他人の空似、

仮にさ、


もしそうだったとしたらどうするって?

何が出来るって言うんだよ?


4年前の今頃、どうだったっけ?

3年前の今日、何をしてたっけ?

自分の愚かさとみっともなさカッコ悪さにまた苦笑する。



厚手のパーカーじゃ朝はまだちょっと寒い。MA-1を羽織って行くほどじゃない。

帰りはパーカーでも汗をかく。



幻でも、見れただけありがたく思う。

雨中仕事の張りが出来た。

今日はいい日だ。