Botom line, botom job. -25ページ目

Botom line, botom job.

結局のところ、底辺職。

 

 

PCメールの迷惑メールに151通も溜まってる。

削除しなきゃ。

コマンド+A「ぽち。」

フィルターをくぐり抜けて受信に入ってる迷惑メールも削除しなきゃ。

コマンド+A「177件のメールを削除しますか?」

 

「ぽち。」

 

あー、ゴミ箱も空っぽにしなきゃ。

コマンド+A「326件のメールを削除しますか。この操作は取り消せません」

(そりゃするでしょ)「ぽち。」

 

 

 

 

あああああああああ。

なんてことしたんだ俺。

 

・・・受信全部削除しちゃった。

ばかなの?

ボケた?

疲れてんのか?

コロナ前からのわざわざ取っておいた『大事(だと判断した)』な仕事関係、ギター関係、パスワード、契約関連・・ぜーんぶ消しちゃったよこのばか。

 

はぁ・・

まぁ・・いっか。

カメラマン時代ならともかく、もう何年も勤め人だからね困る事もないか。そう思って諦めようだってどーにもなんねいから。

 

ひょっとして

 

と思ってクラウドのメールを一つ一つ開いて見る。

2020年〜22年くらいまでの各省庁への申請書類や画像、スクショを保存してたらしい(おっぼえってないよん♪)

その中に数通、LINEをスクショしたものも混ざってた。

・・・あー・・・

書くのも恥ずかしいんだけどさ、

俺さ、

まったく進歩してないのな。

 

 

女の人が『上書き』ならば、

俺は生きてる限り恥の『上塗り』

 

 

 

休務日だけど撮影。

天気いいからさくさく撮っちゃおう。

現場入ってすぐiPhone鳴る。

 

 

『夜中に頭から流血しながら暗い廊下を這いずる年寄り』

 

 

どんなホラーだよ?!

ゾンビか?

 

親父の施設から電話。

正直、毎日何度も掛けてくんなよと思う。けどあちらさんも仕事だ。

 

「本人痛がってないので様子を見ます」とのこと。

 

お昼前また掛かって来る。

 

「傷が深く、腫れて来ているので病院へ連れて行った方がいいと思う」

 

え。

だって俺あの人、嫌いだよ?(←そこじゃねえ)

え。

だって俺今日、撮影終わったら親父入院してた病院に保険請求用の診断書取り行って、

おととい電話で言われた「お漏らしが多いので換えのスウェット上下を至急3セット送ってください」を買いに行って、

昨日電話で言われた「転倒が多く危険なのでヘッドギアを買ってください」がamazonから届くから一緒に梱包してヤマトで送らないと・・

え。

マジで?

これから?

ここから?

行くの?

 

早く死んでくんないかなぁ。

迷惑だなぁ。

 

撮影終わってその足でトコット乗ってハンズフリーで施設の看護師さんとやり取りして介護タクシー呼んで貰って途中の郵便局でお金下ろして1時間半、

 

お待たせをしました。色々とお手数をお掛けして申し訳ありません。大変な人をお預けしてしまいまして毎日ご面倒を。本当にありがとうございます。

 

と大人な俺。

更にTurboが掛かって猛烈にぶっ壊れた親父と介護タクシー同乗して病院。

待合室で親父をなだめながらCT撮って頭の傷を「ぱっちょんぱっちん」ホッチキス。

親父「痛て。」(ちょっとウケた)

また介護タクシー呼んで施設戻って、くたびれたけど帰らなきゃ。

川を渡って通り道だからアベイルとしまむら寄ったけど(季節的に?)スウェットの上下なんて売ってないのな。こりゃまたamazonか。さっき病院同行してくれた看護師さん(有料)に「足がむくんで靴がきつくなってるので介護用のベルクロの靴買ってください」て言われたから一緒に買うか。

帰宅ラッシュの昭和通りの渋滞の中、

 

ラーメン行く?

 

と娘にLINE(このまま帰って娘に八つ当たりとかやだから)

 

「いーよー」

「疲れて帰って来るからワンチャン、ラーメンかなと思ってた」(流石俺の娘、読まれてんな)

 

美味しいラーメン(俺つけ麺)食べて買い物、ファミマで仲良くアイスを選ぶ中年の夫婦を見て、

 

俺も奥さんと一緒にアイス選んでみたいな。

 

「何言ってんの?」

「そういうの無理な人でしょ」

 

・・・・・(ほんとにこいつ俺を読み切ってるな)

 

 

 

帰って来てコーヒー淹れて、

 

これさ、

オールドファッションではないよね。

食べてみて?

セブンのチョコファッションは生地が固くて「サクッ」としてるミスドみたいに。

けどこれさ、

 

「ほんとだ」

「しっとりだね」

「だし、生地が甘い」

 

だろ?

ファミマ、大人を馬鹿にしてるよな。

 

「あははは」

「そこまで言う」

 

 

チョコファッションとコーヒーが最近のお気に入りで会社でも「もぐもぐ」

 

 

ロクなことがなく、

くたびれて、

自分のまったくの進歩の無さ、みっともなさに猛烈な自己嫌悪。

でもそんなのはいつもの俺で、

だからこそのロクデナシ

 

 

土曜日の始発2本目は人もまばらで窓ガラスにびっしりと水滴。その向こうに雨に霞むグレーな街。


雨作業は嫌だけど、

こういう天気もあるよ。

雨降らないと畑の作物育たないしね。



昨日、ベテランさんと組んで、


「kenさん走らなくていいですから」

「俺ずっとこの仕事してて走る癖が付いちゃってて」

「自分のペースでやってください」


と走りながら言ってくれる。


はい。

出来る限り着いて行きます。


後を追いながら大声で答える。



午前中の作業終わって、


「流石ですねぇ」

「走りますね」


いえ。

必死です。



ダッシュして走って息が切れて吐きそうになって膝も痛いし、

それでもさ、

身体の痛みはしんどさは心のそれより遥かにマシ。

頭の中でそう言いながら走ってる。

何があろうとあの頃よりはマシ。




「何の為に生きてるかわからない」

なんて思った事ない。

生きてる間にどこまで弾けるか見てみたいし(それは「長生きして」と言う意味ではなくて)

ずーっと『俺を好きになってくれた女の人』に迷惑かけて、嫌な思いをさせて生きて来たから。正直クズだと思ってるから。

残りの時間くらい、ちゃんと生きようと(生きられたらいいなぁ)と思ってる。

そういう意味では、

「何の為に」ではなくて、


誰の為に生きてるかわからない。


うん。

ぜんっぜんわかんない。

 



作業着にカッパの上だけ羽織って、


だって出る時、大したことなかったもん。

予報も「上がる傾向」て言ってたもんっ


ヘルメットの縁からぽたぽたぽた水滴。

ズボンびっしょり洗濯途中並み。

上着、カッパ着てても袖口からじんわりプラス汗でぐっしょり。靴の中ずっこり。

配車待ちで、雨宿りする場所もなく公園で突っ立ってた。

なんかこんなこと子供の頃もあったな。

どこだっけ?

確かね、家族で山登ったんだよ。突然の大雨でカッパ着て「動くと危ない」って。

びしょ濡れで薄ら寒くて俺泣き出した。

なんて事を思い出したこれも走馬灯。


戻って着替えて、


「ああ乾いてるあったかい」


嬉しくてなるのは大概だぞ今日の雨。


 

「何のために生きてるかわからないんですよ」


俺より10くらい若いんだっけ。

結婚歴なし。

山手線の内側のマンションの最上階、メゾネットのペントハウスを職場兼住居にしてて、そこそこお金は持ってるんだろう。

ハーレー乗ってるし。

少し前に大病してから弱気になった。

家族居ないし、バリバリ仕事してお金稼いでも使い道が無い。と言うか、意味が無いと思っちゃうのかな。趣味も無さそうだし酒も飲まないし。

あ、でも去年だか一昨年だか『温泉地のマンション』買ってたな。


「毎日考えちゃうんですよ」

「何のために働いてんだろう?て」



うーん。

俺にそう言われてもなぁ。

曖昧に頷くしかなぁ。

多分ね、この人(制作の社長)は、

『誰かを必要としてる』んだと思う。

一緒に居てくれて、頼ってくれる女の人を。

んー

俺は同じ独り者だけど、

死ぬのはいつでもいいけどそんなふうに考えた事はなくて、

『必要とされたい』

なのかな。

だって(俺を)必要としてない人に関わるのは気持ちと時間の無駄でしかないし。


必要とする。

必要とされる。

するもされるも目指す所は同じだけど、似てるようで似てない。