「kenちゃん、」
「お嫁さん?」
(?)
えっ
違います!
娘です!
「そうよねぇ」
「ずいぶん若いなぁって」
「あ、お嬢さん?」
「美人になったわねぇ」
娘、
100%の苦笑。
いくら会ってないとは言え、見りゃわかるだろそりゃないだろ。
俺は『もう』そんなにモテないし、
20代に好かれる甲斐性などない。
いや年齢問わずないか。
しっかし娘凄いな。
お袋の時はまだ学生で、制服で葬式出てた、今日は姉さんと親戚のおばさんと談笑してるよ。大人になったんだなぁ。
だがしかし「美人になった」のは俺ではなくて母親の遺伝子だ。
やれば出来るじゃん。の、葬式〜焼き場〜納骨〜精進落としを14時に終わらせてダッシュで喪服返しに行って、娘を自宅に降ろして16時出発。
関越乗って、
17時10分 上里通過
17時43分 軽井沢通過
18時18分 佐久南降りた
一度の休憩も入れずTOCOT頑張った。
セブンの『たっぷりレタスサンドとカリカリ梅のおにぎり』を食べながら峠を駆け上がる。だって俺の晩飯用意されてないし。
あ。猿。
また猿。
あ。子鹿。
あー鹿鹿鹿鹿。
どけよ。
急いでんだよ。
俺、運転下手になったな。
左カーブでおへその上が「うにゅ。」てして「ちょん」とプレーキ踏んでしまう。
こんなん昔は全開だったろ。
ドリフトで駆け上がったろ。
って、
さ、
いじくり倒したフェアレディでも、
足回りを固めたBMWでもなく、
今はトコットだ。
「こてん。」ひっくり返るぞ。
夕暮れの誰も走ってない峠道を『With or without you / U2』
怒涛の一日だったな。
大事なことも要らんことも考えるひまもなく。
18時53分、宿着合流。
俺さ、
お袋の時も午前中品川でロケやってから葬式だったんだよね。
おはようございます。
顔の上をカマドウマ(こおろぎの一種)が歩き回って目が覚めた。
山の朝なんてこんなもん。
さて働くかー
髭剃り壊れちゃった。
さてどうするかー