<< 5日目 >>
最終日は予備日のつもりでした。
というのも、昨年3泊4日の日程の最終日 ぎりぎりまでホテルで遊んでいたため、あわや飛行機に間に合わないかもという窮地に陥ったので…
今年は1泊延長し、最終日はのんびり帰宅にあてようと考えていたのです。
しかし なにぶん日曜日。
帰りの飛行機がいっぱいで、予約が取れたのが最終便。
最終便(那覇を21時発)なら…時間はたっぷりあるではありませんか!
ということで、ついつい欲を出し、最終日に 沖縄美ら海水族館 を見に行くことになりました!
でも、美ら海水族館がある海洋博公園は、本島北部にあります。
けっこう遠いのです。
それなのに、宿泊したホテルには、キッズランド おかしの国 という おそろしく素晴らしい部屋があって…
子供向けの室内遊具・DVDなどが揃った かわいらしいプレイルームに、プチケーキ・プリン・駄菓子・ジュースなどのスイーツが食べ放題
子供たちがどっぷりはまって11時のチェックアウトまで、そこで過ごすことになってしまいました。
おかげでホテルを出発したのが正午近く…。
なにやら、嫌な予感がします…。(^o^;)
水族館までの海岸線のドライブは爽快でした。
天気も良く、海も空も本当に青い。
沖縄独特の民家や路地裏をのぞきこんでいるような感じもして、とても楽しかったです。
子供たちは、熟睡していましたけど…。
そして 海洋博公園に到着。
素晴らしい眺めです。
空も海もどこまでも広がっていて、それを一望できる絶好の場所です。
しかもパンフレットを見ると、水族館だけではなく、植物園・郷土村・プラネタリウム・ビーチまで…ありとあらゆる施設があるではありませんか。
それらが この広々した絶景の敷地の中に点在しているのです。
これは…できることなら、ゆっくりしたかった。
でも、とりあえず。
楽しみにしていた美ら海水族館です!
しかし、夫からは 「いいか、見学所要時間は2時間だ!」という無常の宣告。
いやあ…出発から遅れましたから、仕方がないとは思うのですが、無理ムリ。(;^_^A
なにしろ うちの息子、水族館・博物館・科学館の類が大好き。
所要時間2時間と書かれている施設に、平気で1日いる子です…。
特に水族館で魚が泳いでいるのも見ていると 時を忘れてしまう。
(私も同じなんですが(;´▽`A``)
でも、飛行機の時間がありますものね。
努力します…です。
この水族館、入口から出口に進むにしたがって 浅瀬から深海まで順に沖縄の海をめぐっていくようなつくりになっているそうです。
つい いつものクセで、じっくり見ながらゆっくり進む私たち。
”サンゴの海(個水槽)”のコーナーでは、砂の中から体を出したり引っ込めたりするニシキアナゴとチンアナゴ↓に魅せられて…動かなくなってしまった息子と私。
夫の 「とにかく進め!」 「とにかく巨大水槽を見きゃはじまらん!」 という渇に押し出され、そこから 世界一の巨大水槽のある”黒潮の海”のコーナーまで走ったのでした。
今、この記事を書くために、美ら海水族館でもらってきたガイドを拡げていたら、息子が横からのぞきこんで、
「あれ?サメ博士の部屋?危険ザメの海?深層の海?オレ、ここ見てないよ?」
と言い始めました。
「だって時間がなくて飛ばしたじゃないの。」
「え~! 飛ばしたの! 気付かなかった!」
だって。(ノ´▽`)ノ
そうか、事情が分かってたわけじゃなく、夫の勢いにつられて走っただけののね。
「なんだよぉ。 見たかったじゃないか! ひどいよ! ずるいぞ!」
と文句タラタラ…。
今さら、そんなこと言われてもねぇ
美ら海水族館の目玉 世界一のパノラマウインドー・巨大アクリルパネル(高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60cm)
の大水槽「黒潮の海」 ↓ は、想像を絶する素晴らしさでした。
なにしろ全長14mもあろう大きな ジンベイザメ が3尾も、他のさまざまな魚とともに悠々と泳いでいる様子を 目の前でじっくり見ることができるのです。
泳ぐ魚たちを 真下からも見れるんです。
これまで TVでは何度も見たことがありましたが、これほどとは…。
実際に 見るのは大違い。
その迫力・美しさは、映像では伝わりません。
興味のある方、沖縄を訪れる機会があったら、ぜひぜひ自分の目で直接ご覧になることをお勧めします!!!
すっかり魅せられて、この水槽の前から離れられなくなってしまった私たち。
すぐ隣に、水槽の目の前に席があるカフェテラスがあることに気付いた夫が、すかざず席を確保してくれました。
目の前に悠大な海の中の世界をのぞきながら、遅いランチにありつきました。
沖縄そばとピラフという簡単な食事内容でしたが、最高に贅沢な食事だったと思います。
食事中、カスリハタ(かな?)↓ という 大きな不恰好な魚が、何度となくご挨拶に来てくれました。(^O^)/
おもわぬところで、3日目の夕食の不満(やだ、私ったら けっこう根に持つタイプ?)を解消できましたね。(^_^;)
そうこうしているうちに…
予定時間はとっくに過ぎていました。
やっぱりね。ヽ(;´Д`)ノ
息子が 「友達と先生へのおみやげは、ここで選びたい」 と言うので…
さらに売店にも寄ります。
時間のないのが幸いして、息子は迅速におみやげを決定!
いつの間にか、娘がちゃっかり 夫にアザラシのぬいぐるみを買ってもらっていました。
それを見た息子が 「ずるい、ニャンばっかり!」と言い出し…
時間がなくてめんどくさくなった夫が、「もういい、好きなやつを選べ!」 とやけっぱち…
息子もちゃっかりジンベイザメのぬいぐるみをゲットしてました。
結局、2時間の滞在予定は倍の4時間…水族館を出たのは17時過ぎ
高速を使って飛ばしましたが、余裕はまったくなし。
帰りは行きとは逆に、レンタカーの返却場所を DFSギャラリア沖縄 にしていたのです。
最後にショッピングでもしようと考えていたのですが、そんな時間もなし。
レンタカーを返却して、そのまま荷物を持ってモノレールに乗り 空港へ向かいましたが、思っていたより空港までが遠い…。
レンタカーを空港返却にしておけば楽だったのに…と、行きとは逆の後悔。
その時その時の状況で、そうそういつも効率的にはいきません。
それも旅の醍醐味とも言えますが…その瞬間は、そうのんきでもいられません。
飛行機は最終なので、充分 間に合うのですが、あせっているのにはもうひとつ理由がありました。
今回は、JALのフリーツアーを利用していたのですが、ツアーの特典として、1人2000円分のクーポン券が付いているのです。
指定の売店(空港などのJALの直営売店など)でしか使用できないので、帰りに空港で使用するつもりでした。
3人分なので 計6000円!
これを無駄にする手はありません。
でも、売店の営業時間は…確か夜の8時だったはず。
でも、モノレールに乗っている間に、8時をまわってしまいました。
あ~あ。
今回、おみやげ類、みごとに何にも買っていません。
まあ、今年はまわりに公言することもなく、ひっそり旅に出ましたので(^o^;)、おみやげの心配も特にいらないのですが。
息子だけは、先生と友達へのおみやげを水族館で買っておいて良かったぁと思いました。
ところが、空港に着いたら、売店は8時半まで営業だとか!
もうすでに閉店準備をしていましたが、間に合います!
「 とにかく買いたいものをカゴに入れて!」
という私の号令のもと、みんな一斉に 欲しい物を物色。
すごい勢いでカゴがいっぱいになりました。
最終的にカゴに入っていた物
息子選択→海ぶどう (塩漬けじゃなくて 生のものです。)
ソーキそば(味付け豚肉付)
これが一番高かった!
沖縄限定 ハイチュウ(シークワーサー味)
沖縄限定 シゲキックス(パイン味)
私 選択→ちんすこう2箱(とりあえずおみやげ用)
赤瓦コースター3枚
夫 選択→ちらがー真空パック
なんだかよく分からない買い物でしたけれど、みんな なかなかいいところを押えています。
特に息子のチョイスは、どれも満足度が高かったです。
計7600円、クーポン1600円オーバーでした。
でも、やっぱり空港のおみやげは高いです。
やっぱり道の駅や普通のスーパーの方がおすすめです。(特に食料品)
DFSはゆっくり見れませんでしたが、沖縄の伝統工芸品やおみやげ品も充実していたようですよ。
こうして、最後の最後まで ばたばた焦りながら、今年の我が家の沖縄の旅は終わりました。
振り返ってみれば、やっぱり のんびりゆったりとはいかず、あわただしい旅行になってしまいました。
どうやら、余裕を持って日数を増やしたところで、その分の活動量が増えるだけのようです。
性分でしょうね。(^o^;)
でも、その分、内容はとても濃かったと思います。
すぐ側に美しい海と空を感じていられた5日間でした。
そして、なによりも…
息子と娘が とっても とっても 元気だったこと。
とても活き活きと楽しく過ごせたこと。
嬉しかったです。
息子がまちがいなく元気になっている。
昨年より成長している。
それを、はっきり感じ取ることができました。
欲を言えば…
美ら海水族館をはじめ海洋博公園には、もう一度 今度は時間をたっぷりとって再び訪れたいと思います。
それから…
沖縄といえば なんといっても太平洋戦争で地上戦が繰り広げられてしまった日本唯一の地です。
この美しい海で空の下で、10万人以上の沖縄の人たちが戦争の犠牲になり亡くなったという悲しい歴史があります。
そして今でも、その地に広大な米軍基地がある…。
沖縄が好きで訪れるからには、その歴史や現実にもしっかり目を向けなければいけないと思います。
子供たちにも、そういう歴史はちゃんと知っていてほしいし、自分で感じてほしい。
そのためにも、ひめゆりの塔・平和記念資料館などがある南部戦跡は、絶対 訪れたい場所です。
今の息子の状況を考えて、昨年も今年も楽しいことに重点を置き、あえて足を向けませんでしたが、
娘がもうすこし大きくなり、子供たちが子供なりにいろいろ感じたり考えられる時期がきたら、(きっとすぐですね!) ぜひ訪問しようと心に決めています。
長い旅行記になってしまいました。
帰宅して10日が過ぎ…すでに遠い昔のようでもあります。
その間にも、日常の毎日は どんどん過ぎていて、息子にも娘にも いろいろな変化が…
明日からは、また そんな日常の報告をしたためていきたいと思います。
沖縄 2008年5月