お義母さんの腹違いの弟さんは
変わり者で姉弟は勿論
姪っ子、甥っ子達も
超苦手でぶっちゃけ嫌われてる(笑)
義父が危篤と言う話で
1週間以上実家に来ていた
自由人の叔父さんです
『フーテンの寅さん』と
呼ばれてる人物ですね
若い頃は看護師をしていましたが
退職後は色んな仕事を転々として
今は染め物職人として
全国で物産展を開いているそうな!
だから融通が利くんですね
まさにフーテンの寅(笑)
僕も嫌いじゃ無いけど
いつもニヤケ顔で
ちょっと薄気味悪いし
徹底的に空気は読まない(笑)
そんな叔父さんは
ちょっと不思議な力があると
言う話は聞いたことがある
ヒーリングの力があるとか?
信じてませんでしたが(笑)
ところが・・・
リビングに座ってる
叔父さんの横を通り過ぎる時に
『人間の悪いところ沢山見てきたな』
『苦労したんだな』って
ボソッと呟く
・・・何?何が見えた?
まぁ営業でしたので
色んな人に出会ったし
家族もまぁ・・
語り尽くせない程に色々有りました
人生なんて様々な人との
繋がりなしには成り立たないので
否応なしに
会った人の数だけ
嫌な人とも出会います
誰しも人の汚い部分は
見てきたはずなので
誰にでも当て嵌まる
インチキ霊媒師に
有りがちコメント(笑)
それでも少し興味が湧いたので
話をしてみると
色々見えるそうで
叔父さんガッツリと
スピ系なんだな
近頃は神社やお寺に
参拝するのが趣味らしく
とにかく写真を撮りまくる
昔何かあった場所や
悪い気が溜まってる場所では
ハッキリ見えるそうな!
全国で空も眺めて
写真を撮ってるそうですが
『ほら龍だよ』って
見せてもらった雲の写真は
見ようによっては・・・
ってレベルじゃなく
まんま龍です
耳や目、足や尻尾は超リアル!
実物知りませんが(笑)
そして『これ』って
見せてもらうと
完璧にフェニックス!
龍よりハッキリしています
青空の下で唯一の雲が
巨大なフェニックス・・・
マジか・・・
もうAI生成画像か?って
思う程に異様な造形です
余分な箇所が全く無くて
誰がどう見てもフェニックス!
もしや本物??
羽ばたく羽までリアルです
本物かも知れんな!
単純な僕(笑)
もしやこの人なら
話も通じる??
霊が見える人なら
この家の北西にある
禍々しい気は感じないのか?
尋ねてみると
余り感じないらしい
あれ?肩透かし??
ふ〜んそうか・・・って
思ったら
そっちには土地の氏神様の
神社があるね!って
翌日一人でお参りに行かれました
何か変わった空気は
感じませんが
元々伊賀は織田軍との死闘で
夥しい死者が出ている土地です
実家の北西には
凄く立派な木が立ち並んでて
根本には空洞?祠?があって
妖気が凄いんじゃ(笑)
叔父さんとは神社の話で
盛り上がって
お互い禍々しい強烈な気を感じて
入れない場所がある
厄災を鎮める為の神社では
地面がフワフワしてて
酔いそうになるって
話題で盛り上がりました
霊感あると
看護師はキツかったよね
そんな中で
昔話を聞きました
義父が若い頃
数年間、仕事の関係で
秋田で暮らしてました
結婚前から
秋田の婆ちゃんが
義父を凄く気に入って
娘と結婚しろって
最初は妹さんを紹介されてたらしい
妹は断固拒否
お義母さんは東京に出てて
全く知らなかったそうですが
白羽の矢が刺さったそうです
お見合い結婚ですね
実家は継母と腹違い姉弟なので
居場所が無かったんですね
あのウルトラドライな性格は
致し方ないのかも知れません
お義父さんは頻繁に
家に遊びに来てたらしく
叔父さんは
釣りなど色々遊んで貰ってて
思い出が沢山あるそうです
お義母さんより
付き合いが長いんです
今の実家の土壁も
叔父さんが当時
左官職人として
働いていたそうで
塗ってくれたものらしいです
叔父さんも僕ら以上に
思い出が沢山あって
心底お別れを偲んでいたんだな
って思いましたね
邪険に思ってゴメンね
・・でもホテル泊なのに
朝から来て昼、夜食べて帰るのは
ちょっと迷惑だったよ(笑)
病院に交互に詰めてて
昼、夜は適当に済ませたいのに
誰かは戻って
食事準備は大変だったんだよ(笑)
僕も仕方なしにお好み焼き作った!
何で嫁実家で振る舞うのか
意味不明でしたが
大絶賛頂きました(笑)
僕も疲れ切ってたので
何故料理をするのか理解に苦しむ
材料も病院帰りにウチが買ってきて
何してんだ?って思ってました
それでも色々話してたら
またいつか秋田にも
行きたい衝動ですね
秋田には黒歴史があって
嫁家族との旅行は
義父の暴走で大惨事となり
家族全員忌まわしい記憶として
未だに語り継がれております
思えばあの時から
長女も意味不明な
嫌がらせしてたな(笑)
初日から大暴走で
みんな一睡も出来ず・・
二日目もやっと眠れると思ったら
秋田の街を紹介したいって
寝てるの起こされて
連れて行かれたのは
カラオケスナック・・・
何やそれ!どこでもあるやんけ!
またしても睡眠時間削られる
三日目もワガママ爆発です
男鹿半島で観光してたら
突如知り合いと連絡とれたから
戻るって中止です
は?ワガママにも程があるだろ!
疲れを取るために予約した
温泉旅館の晩御飯食べずに
知り合いの家に行って
深夜まで泥酔した挙句に
帰りはタクシーで帰るって
言ってたのに
迎えに来いって鬼電・・・
それで深夜に迎えに行ったのは
嫌な予感で酒飲まなかった
ウチや!!!
立ち上がることも出来ず
旅館の前で1時間以上介抱・・
もう勘弁してくれよ
翌日は二日酔いで
予定すっ飛ばして帰るって
ダダを捏ねてキレ散らかして
唯でさえ振り回されて
睡眠不足で疲れ切ってる
皆の怒りが大爆発!
弟さんはトラウマです(笑)
そんな思い出だけじゃね〜
僕もリアルな傍若無人を
初めて見ましたよ
お義父さん頭おかしいと
本気で思いましたよ(笑)
数年は呆れて誰も帰省しなかった
それも今となったら
笑えないけど
強烈な思い出話です
最悪な軌跡の残る現地に
改めて行ってみたいな
あ・・ここでゴネたな
ここでキレてたな(笑)

レンタルキャンピングカーで
いきなりは無理だよね
人間でも辛いからね
フェリーも無理かな?
エンジンの振動は凄いもんね
かなりハードル高いけど
思い出を辿る旅をしてみたいな
憎まれ爺さんだけど
強烈な個性を刻んだ人生でしたね
そんな人にはもう出会わないかな