ETV特集 「私たちは買われた ―少女たちの企画展ー」 | みた番組やその他 あれこれ

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日本では昔から売春は悪ではなかった。


悪になったのは、西洋の価値観が入ったから。


そんな話を聞いたことがある。


多分、不倫も悪ではなく、いわゆる「浮気」は男の甲斐性ということに


なるんだろう。


そういう目から見ると、この少女たちも、


どこかの誰かに「洗脳」されてこんな企画展をやったということに


なるのかもしれない。


でも、自分の身体をお金で売るって、少なくとも現代にあっては、


投げやりで何も考えない、破滅的な気持ちにならなきゃ


出来ないことのように思える。


あの少女の一人が言ってた、


「友達には家の事情は話さず、こんなにお金もらえた~と、


何も考えていないかのようにバカなふりをして話していました」


という言葉が切なかった。


あの第二次世界大戦に関しても、そしてあの3.11の時も、


「システマチックに騙されている」という言葉を聞いたけれど、


まさに、この売春についてもそうなってる気がする。


買春する男は売春する女の事情は何も考えない。


そこには、人間が人間を思いやる気持ちは無い。


人間の心に想いを致そうとする神経さえない。


ただ目の前に居る、自分にとって都合の良い人間を


都合の良い条件で利用するだけ。


そして、それは悪ではない、と言い張る。


買春する人間は、売春など悪ではない、というこの国の空気の中で、


うまくやりさえすればよい、と思ってる。


何故日本を語る時に、外国を引き合いに出すのか、


という言葉を聞くことがあるけれど、


売春が酷い人権無視だという感覚が無い人に、


それがどれほど酷いことかを話しても、


何も伝わらない。


話は噛み合わない。


そんな悲しい状況の中で、それでも、何とかわかってもらおうとする時、


せめて外国を引き合いに出して、


悪とされてる国がある、というしか方法がないのが、現状なんだと思う。


それほどまでに、「わからない人」ばかりいるこの国が本当に本当に心の底から


悲しくなる。




そんな国の中で、今、声をあげるのは、本当に勇気が必要だっただろうなぁと、


思う。