最近、見ている番組は、朝ドラと、やすらぎの刻、大草原の小さな家と、100分de名著、くらいです。あとは、NHKスペシャルやクローズアップ現代。
でも、先日、題名だけは知っていた、この世界の片隅にを見ました。
いわゆる普通の日本女性の物語で、うちの母よりも少し上の世代の人が主人公のようでした。
自分で生き方を決める…などと言う要素は少しもなく、ただただ自然の流れに任せて、
周りの空気に合わせて生きていく。目の前にいる人やものを慈しみ、今この時を一生懸命に生きている…それが当たり前のようにできる… 私の両親もその前の祖父母たちも、みんなそうして生きていたんだなぁ、とあらためて思い知るような内容でした。
でも、私や私の子どもたちは、そうはできない。
もう、変わってしまったのか。
もしくは、私とは違うタイプの人なのか。
そんな「違う人」を感じながら見ていたので、前半は、イマイチ入り込めませんでした。
でも、機銃掃射のリアリティを感じたり、目の前であずかっていた子どもを失ったり、
右手を失ったりする主人公を見ながら、戦争の恐ろしさを感じました。
そして、ラストシーン。
並んで座っていたお母さんが死んでしまい、一人ぼっちになってしまった女の子が、
おにぎりをくれたすずに、腕をまわすシーンで、ほとんど号泣のように、
泣いてしまいました。
私は、戦争の苦しみを、自然災害のように描いたり、受け取ったりするのは、
違うのではないかと思いました。
現実には、自然災害に近い要素も多分にあるというのは、わかりますが、
でも、そう考えてしまう時、人間にはなんら対処できないと、受け入れてしまうことになります。
それは怖いことだと思います。
でも、この映画はとことん、そのような視点で描かれていると思います。
そして、だからこそ、あのシーンでただただ純粋に泣いてしまったのだと思います。
映画で、こんなに大きく感情を揺さぶられたことは、最近はありません。
でも…と、何か引っかかるものが残りました。
