月令を得ていても身旺とは限りませんが、寅月の甲乙は特にその傾向が強いんじゃないかと前から思っています。この月の甲乙は身旺身弱の判断が一番難しいのではないでしょうか?


例えばこんな命式


男命 生時不明

甲庚丙

午寅子


この命式はとある男性のものです。生時は残念ながら不明。寅月生まれの甲で月令を得ています。が、地支に午寅の火局半会があり天干に丙があります。そして甲の隣には庚もあり。この月の甲は月令を得ていても芽を出したばかりの若木のため、よほど旺じてない限りは身旺でも金の剋は好みません。しかも丙あって火局半会してますので、寅は丙の根になっています。三柱までは甲の根はありません。つまり月令得ているだけで身弱の可能性があります。身弱であれば地支の子だけが頼りの命式です。寅月の甲乙の身旺身弱の判断って難易度高いと思っているのですが私だけでしょうか?この月は火局しやすいのでそこが難しいです。


ちなみにこの方は2028年から大運が甲午になります。仮に火が旺じた身弱の場合少し心配です。身弱だとすれば比肩の甲は日干を助けず裏切る上、午を連れてくるのです。ますます枯れますし用神の子も潰れてしまいそう。直接の知り合いではないので様子を窺うことはできませんが、乗り越えてほしいです。