セミが鳴かないと夏らしくない。と言っても、夜中までうるさくセミが鳴くようになると、この暑さの中、更に暑苦しくて仕方がない。
武蔵野のセミは、昔はニイニイゼミが多くて、蝉取りをしてもニイニイゼミは直ぐ捕れるが、アブラゼミは中々捕れなかった。ツクツクホウシやヒグラシのような、透明な羽を持った蝉は、素早いし数が少なくて、捕るのが大変だった。
ミンミンゼミも余り鳴いている事はなく、漫画の吹き出しなどで、蝉の画に「ミ~ンミ~ン!」などと書かれていても、ピンとこなかった記憶がある。
そんな時代から60年近く経って、今武蔵野でニイニイゼミを見る事は殆どなく、昔はいなかったアブラゼミが一番多い。ミンミンゼミの鳴き声もここ数年聞かれるようになったが、まだ今年は聞いていない。
子供の頃は、井戸の周りに幼虫が出てきて、脱皮する姿を良く見たものだった。暑い昼間ではなく、朝方抜け出すようだ。
アブラゼミが増えたのも、周辺の環境が変わったからだろう。
昔は我が家の近くには、オナガドリが我が物顔で飛んでいたが、一時カラスが増えてきてオナガドリの姿を見なくなったのだが、最近は又、オナガドリの姿を見るようになった。カラス同様、ヒナが孵るとオナガドリも狂暴になる。
気の強い鳥だと子供心にも思っていたが、やはり今見てもオナガドリは気が強い。カラスの三分の一ほどの大きさだが、春先に2羽のオナガドリが、大きなカラスを追い回しているのを目撃した。カラスが必死に逃げている姿は、カラスの天敵さすらいとしては嬉しい。(笑)
武蔵野には林が多く、東京都と言っても自然豊かな場所だ。
路を歩けば四季の花が咲き、鳥の種類も多い。流石に最近は立派な角のカブトムシやクワガタが飛んでくる事はないが、カナブンや地元ではブーチンと呼ぶカブトムシの雌やクワガタの雌は見る事が出来る。