さすらい酒備忘録 Vol.2 今晩のんで明日は仕事 | 逢えるじゃないか また明日 PartⅡ

逢えるじゃないか また明日 PartⅡ

ボスザウルスの隠れ家から「逢えるじゃないか また明日 PartⅡ」に変更しました。yahoo!ブログの閉鎖に伴い、アメブロに移動し、合体させました。引き続き宜しくお願いします。

ただ今編集中に付きしばらくは不完全ですので宜しく。

 

小金井にある大黒屋に始めて入ったのは、20代の頃だから今から45年近く前の事だ。

商店の立ち並ぶ道から、少し入った判り難い場所にあったが、その雰囲気のある飲み屋は直ぐに判る。表には今でも残る「今晩のんで明日は仕事」の看板。中央にぐるりと囲まれたカウンターがあり、右脇には長い建付けのテーブルが2台か3台並んでいて、椅子木の丸い椅子だったと思う。テーブルは多少傾いでいたが、店の雰囲気に良く合っていた。いかにも昭和と言う感じだったが、その時はそんな事思わなかった。その当時は、そうしたお店には先輩に誘われていく事が多く、自分で進んでいく事は少なかった。

 

当時何を飲んでいたかは記憶にない。当時は今のように乙種の焼酎殆どなく、甲種の焼酎で、「金がない奴が飲む」と言うような雰囲気があった。大黒屋の料金は覚えていないが、よく行く武蔵境のたからやの値段は、焼酎が1杯40円日本酒の2級酒が60円で1級酒が80円だったと記憶する。40数年前の値段だから、大黒屋も同じような値段だっただろう。居酒屋と言われる言い方も余りしなかったと思う。大黒屋もたからやも「焼き鳥屋」とか「赤提灯」と呼んだものだ。

 

現在の大黒屋は女将さんの代も変わって、建物もビルの1階にある。店内は昔使われていたものをそのまま移して、少しながら昔の雰囲気をただよわせている。おばちゃん数人でやっていた店だったが、今では若い従業員さんが沢山居て、チェーンに居酒屋さん風になった。

この店で忘れられないのが「モツ煮込み」他の店で食べても、この味ではないので、何が違うかと思ったら、最後にジャガイモが入る。これを入れる事で、まろやかな味になる。この煮込みを食べると40年前の昭和を思い出す。