ラジオの逆襲 | 逢えるじゃないか また明日 PartⅡ

逢えるじゃないか また明日 PartⅡ

ボスザウルスの隠れ家から「逢えるじゃないか また明日 PartⅡ」に変更しました。yahoo!ブログの閉鎖に伴い、アメブロに移動し、合体させました。引き続き宜しくお願いします。

ただ今編集中に付きしばらくは不完全ですので宜しく。

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ボスザウルスの隠れ家        Bosszaurus


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東京圏と大阪圏で IPサーマルラジオがスタートした


簡単に言えば ラジオ受信機がパソコンに入った と考えれば良いのだが 


実はそんな単純な事ではない




昭和二十年から三十年代のマスメディアの中心は 新聞であり雑誌でありラジオだったが


三十年代の後半からテレビの台頭で ラジオは片隅に追いやられてゆく


しかし それまでの真空管ラジオからトランジスタラジオへの技術進化で ラジオの携帯化が始まる


イヤホーンを使う事で 電車の中でも聞く事ができ 外出先の何処でも聞く事ができた


新聞情報は 朝刊と夕刊だけだし 記事を書いてから 発行されユーザーに届くまでのタイムラグは


どうしても埋めようのない空白だったが ラジオはリアルタイムに情報を伝える事ができた


娯楽番組はテレビに取られた感はあったが 報道の部分でのスピーディーさでは ラジオが優位に立った


しかしながら ビジュアルを見ながら音の聞けるテレビには 情報量という部分では劣っていた




三十年代の半ば ラジオは深夜放送を開始し 24時間体制となる


それまでも深夜放送と言うのはあったのだが せいぜい深夜2時頃までで


午前2時頃から5時頃までは放送のない空白の時間があった


関東圏で最初に始まったのがニッポン放送の「オールナイト・ニッポン」


糸居五郎や高崎一郎と言ったベテランDJが担当したが 斉藤アンコー 今仁のテッチャンのような


アナウンサーのDJも人気で 深夜放送リスナーのアイドルとなって行く


その後文化放送の「セイヤング」TBSの「パック・イン・ミュージック」などが追随する




それから数十年


ラジオ番組を常に流していたパチンコ屋もラジオ放送をやめて テープからCDなどで音楽を流す


街の中からもラジオの音が聞こえなくなる


携帯ラジオを聞いていた大人たちは 若者達と同じように ウォークマンを聴きながら歩く


それから更に十数年の今 


ipadを聴き 携帯電話でテレビを見 テレビはハイビジョン化と薄型液晶で話題を振りまく


テレビのデジタル化で 話題は一気にラジオを置き去りにしていった



現実は 世の中不景気の煽りと メディアの多様化でテレビ業界は低迷期に入った


成長企業の象徴的なテレビ業界も減益


それらのニュースを見なくとも 番組の構成を見て居ればそれは良く判る


10年ほど前から 番組宣伝番組いわゆる番宣が非常に多くなった


テレビの主な収益は 番組のスポンサー料とCMの放送料


昔はゴールデン番組を含め 番組を一社のスポンサーがカバーしていた


武田製薬の「隠密剣士」 SBカレーの「少年ジェット」 大塚製薬の「琴姫七変化」 プロレスの「三菱電機」


ナショナルの「ナショナルキッド」や「ずばり当てましょう」 東芝日曜劇場など


それがいつの間にか 数社のスポンサーとなり 


更にはスポンサー名を読み上げない「ご覧のスポンサーがお送りいたしました」が付け加えられるようになる


番組一本を 丸抱えに出来るスポンサーが減った訳である




CMスポンサーに変化があるのを気付かれた方はいるだろうか?


これは私の見ている東京圏でのCMの話だから 地方局が参加する地域の方とは若干感じが違うと思うが


今までCMなどを流さなかった企業がCMを流すようになっている


テレビCMと言えば 東証一部上場会社が参加することが多かったが 最近ではそうでもなかったりするし


今までタブーのようなイメージのあった お墓や仏壇のCMも頻繁に流れる


パチンコメーカーのCMなどは 特に目立つようになった




CMを流すと言うことは 先ずCMの製作をするから 製作料がかかる


それに今度は そのCMを流す放送料が放送会社に支払われる


これは流す時間帯によって 流す本数の頻度によって値段が変わってくる


15秒 30秒 60秒と CMの長さによっても 当然値段が変わってくるし


ゴールデンの午後8時前後と 朝の8時前後とでは 値段も大きく変わる


テレビで視聴率を気にするのは どれだけの視聴者がいたかで どれだけCMを見たかが鍵だからである


スポンサーがいなければ 視聴料を取らない民放は 運営できないのである




テレビ離れが始まっているのは スポンサーだけではなく 一般の視聴者も同じことで


DVDやブルーレイの充実 BSやCSなどの放送の拡大 ケーブルテレビの充実


更に大きなパソコンの利用率の向上で テレビを見る機会が少なくなる


いわゆるテレビ離れが始まっている


ここで ラジオの逆襲の口火が切られた




IPサーマルラジオは 主要ラジオ局」のAM放送局FM放送局 それに電通が参加して協議会が出来た


各局が集まって パソコンによるインターネット放送を始める


それまでの常識を超えて 通常ラジオの電波放送で流しているものを リアルタイムでネットで流す


パソコンを使いながら 同じパソコンからラジオが聞く事ができる


更なる利点は 電波障害がないので クリアーな音が聞こえて来る


難試聴で聞かれなかった番組も聴けるようになった 感度は関係なくなったわけだ


今まで電波と言う無線を使っていたが 今度はネット言う有線での放送になる


まだ少し 音が途切れることはあるが これはネットの回線上の問題であろう




サーマルラジオのスタートで 確実にリスナーは増える いや既に増えた


スタートした15日には 回線が繋がらなかったと聞く それだけ反響が大きい


今もこの記事を書きながら聞いている 実にリラックスした感じで聞く事ができる


TBS 文化放送 ニッポン放送 ラジオNIKKI inter-FM TOKYO-FM J-WAVE 東京圏の7局


大阪圏は6局と聞く


ただ今のところ 東京圏で聞く事ができるのは 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県のみで


試験的な放送だから 8月末で終了する予定


成果が上がれば そのまま9月以降に継続すると言うから 間違いなく継続するだろう




サーマルラジオの期待は 放送を聴くことだけではない


パソコンを使っていることで 新たな双方向メディアとしてもい活用も可能


もう一歩進めば スカイプのように カメラ機能をつけてのやり取りも可能かも知れないし


モバイル化が進めば 携帯電話との連動もかなり大きな広がりが見込める


20年前 ニューメディアの可能性を 仕事として探していた時があるのだが


現在を予測することなど まるで出来なかったが 


夢を見たあの頃 こうした可能性に近いことを提案して 嘲笑されたのを思い出している


現在は恵まれすぎて 便利さを余り感じないことが 何故か落とし穴になりそうな気がしているのだが・・・




IPサーマルラジオは rajikoと呼ぶ


詳しくは http://radiko.jp/  を覗いてみて欲しい




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記事を書き終わった後に こんなデータを見つけた


若者のテレビ離れが進んでいる


ほとんど見ないの5.0%は かなり多いように思える


テレビっ子だった私ですら テレビを見る機会が劇変しているもの