今回のテーマは「服が整う」

こんにちは、ながいクリーニングの鈴木俊二です。

「服と人」を交互にお伝えするこのブログ。

 前回は「時間が増える(人へのメリット)」についてお話ししました。

 今回は、再び「服(モノ)」にスポットを当てて、プロの核心に迫ります。

テーマは、「服が整う②」「型くずれしない」

立体プレスで元の形をキープ!

「洗ったら、なんとなく違う服になっちゃった」

お気に入りのジャケットやシャツ。 

「洗える」と書いてあるから家で洗ってみたけれど、乾いた後になんだか違和感がある・・・・

  • 襟元がペタッとして、安っぽく見える

  • 肩のラインが崩れて、だらしなく見える

  • アイロンをかけたのに、シワが変な場所に残る

そんな経験はありませんか? 

「私のアイロンがけが下手だから…」と自分を責めないでください。

 これは技術の問題ではなく、「構造」の問題なのです。

服は「3D」、アイロン台は「2D」

実は、洋服(特にジャケットやシャツ)のパターン(型紙)は、

人の丸みのある体に合わせて、非常に複雑な「立体構造」で作られています。 

いくつものパーツを縫い合わせ、空気を包み込むように設計されているのです。

しかし、ご家庭のアイロン台は「平ら」ですよね。

 立体的な服を、平らな台に置いて、上から熱い鉄板(アイロン)でギュッと押さえつける。 

これでは、せっかくの立体的なカーブが潰れてしまい、「型くずれ」するのは当たり前なのです。

プロは「内側から」膨らませる

ここで登場するのが、私たちプロが使う「人体型立体プレス機」です。

これはその名の通り、人の上半身の形をした仕上げ機です。 

服をこれに着せて、内側から蒸気(スチーム)を一気に吹き込みます。

家庭のアイロンが「上から押してシワを伸ばす」のに対し、 プロのプレスは「内側から膨らませて元の形に戻す」のです。

1センチの差が、印象を変える

この技術が最も現れるのが、「襟のロール(返り)」です。

ジャケットのラペル(下襟)などが、ふっくらと柔らかくカーブしているか。

それともペタッと潰れているか。 このわずかな違いが、見た目の「高級感」「清潔感」を大きく左右します。

  • ビシッと整ったシルエット

  • ふっくらとした襟の立ち上がり

これは、着る人の背筋をスッと伸ばし、相手に「きちんとした人だ」という信頼感を与えてくれます。

「シルエット」は服の命です

「服の寿命をのばす」とは、単に生地が破れないようにすることだけではありません。

 デザイナーが意図した「美しいシルエット」をキープし続けることも、大切な寿命の一部です。

「最近、この服を着てもときめかないな」 そう思ったら、それは服が疲れて型くずれしているサインかもしれません。

ぜひ、プロの「立体プレス」を体験してみてください。

 袖を通した瞬間、「あ、これこれ!」という、フィット感が戻ってきますよ。

 

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