岸田さんが首相に就任してまもなく2か月になろうとしています。
具体策に乏しい、聞く力が強すぎてブレているのではないか、朝礼暮改など様々な批判があるようです。
一国のリーダーですから批判があるのはやむを得ないでしょうが、批判のための批判のような観点も少なくなく、それを垂れ流すネット系マスコミに不快感を覚えるのは私だけでしょうか。
政策の中身に関しては、結果を見ないことには何とも言い難く、もう少し時間をおいてから検証する必要があるでしょう。
しかし、岸田さんの振る舞いは肯定的に捉えるべきところがあり、とても印象に残ります。
私が感じるのは、リーダーとしての在り方が前任のお二人とは明らかに違うということです。
就任時の記者会見、国会の質疑を見て感心したのは、質問に対してしっかり向き合っている姿勢です。
相手の言っていることに頷きながら内容をメモしており、質問者としても向き合ってくれている印象を受けます。
また、答える際には、相手の主張に賛同できる場合にはそのことを先に言葉にし、そこから自分の意見をしっかりと論理的に説明されています。
前任のお二人が相手を攻撃したり、聞かれていることに全く答えず壊れたレコードのように同じことを繰り返すといった何とも呆れる子供じみた対応が目についただけに、新鮮で余計に印象に残るのかもしれません。
岸田さんの対応は考えてみれば当たり前で、多くの人は心がけていることでしょう。
しかし、一国のリーダーが行うことで社会への影響が少なくないことを忘れてはいけません。
ここ数年間、口汚い批判ばかりしてきた野党のある議員は、今までの首相とは異なる印象を受けたと遠まわしながら肯定的な感想を述べていました。
また、他の複数の野党議員がほめていることをみても、対応姿勢が誠実で好印象を与えていることは間違いないでしょう。
リーダーの振る舞いは、部下の姿勢や行動に大きな影響を与えます。部下は通常リーダーに倣うからです。
そして一国のリーダーともなれば、周りの人々だけでなく、国民にも影響を与えると思います。
社会は複雑なため、リーダーの姿勢がどのように社会に影響を与えるのか、その因果関係を詳らかにすることは難しいでしょう。
しかし、ここ数年間のリーダーの振る舞いに辟易していた人にとっては、安心と期待を抱かせることは間違いなく、社会に前向きなベクトルを与えています。
会見や質疑の応答態度は、そこに注目していないと素通りしてしまいがちですが、常時批判的だった野党議員が肯定的な印象を語っていたことを考えると、案外そうではなく、じわじわと人々に影響を与えていくのではないでしょうか。