副業を認める会社が増えてきました。

本業に支障をきたさない範囲で認めるところが多いと思われますが、社会の趨勢を考えると今後そうした企業は増えるように思います。

個人の生き方を重視し、働くための時間の裁量を個人にもある程度委ねるということなのでしょう。

自分の時間を自分で差配することで得られる満足感により生産性が向上する。あるいは、副業で得られる成果が会社に新たな価値をもたらしてくれる可能性がある。会社としてはそういった期待が背後にあると考えられます。

 

また、時間無限定の正社員から時間限定の契約社員に雇用条件を変更し、自分の時間を自分のビジネスに使う人も出てきています。

さらにいえば、いわゆるフリーランスで働く人は1,000万人を超えるとも言われており、1社に限定した働き方はもう過去のものといっていいかもしれません。

働き方にも多様性が現れ、いわば「所属と自立の融合」の時代が来たと言えます。

 

関連することとして、ジョブ型雇用として職務を定義しその職務に見合った能力を持つ人材を採用する、いわば専門能力採用を人事制度の柱にする会社が出てきています。

従来から専門能力採用は中途採用でありましたが、ジョブ型雇用の特徴は、すべての採用をジョブ型に変えていくところにあります。

これも「所属と自立の融合」を図る制度と言えるでしょう。

 

これらは個人を尊重した素晴らしい対応と考える向きもあると思いますが、一人ひとりが自分の能力を適切に把握し、自立して生きることはけして容易ではありません。

高い自律性と十分なエネルギーをもっていないと継続は難しいでしょう。

組織の支援も従来通り、いや従来以上に必要となると私は考えています。

 

所属と自立の融合は、よく考えれば、人間にはそれぞれ個性や異なった意志がありますから、常にテーマとなってきた、古くて新しいことと言えるでしょう。

そしてそれはリーダーシップの重要なカテゴリーの一つでもあります。

リーダーは今後もそれは続くことを忘れてはならないと思います。