「しょうがないね‥あんた達はよっぽど私が好きなんだね。

薬で身体を追われて、もう脳しか居場所がなくなって可哀想に。

そこに居てもいいんだよ。悪さをしなければ。

あんた達が増えすぎると、結局あんた達も死ぬことになるんだからね。」

 

 

そんなみこちゃんの優しい忠告を無視し、卵巣から生まれた癌細胞達はあっという間に

みこちゃんの小さな頭の大事な所を埋め尽くしてしまった。

 

みこちゃんの呼吸と共に動けなくなる瞬間、

ああ‥言うことを聞いておけば良かった‥と思ったが時既に遅し。

 

 

みこちゃん 享年58歳

死因 確か、卵巣癌による転移性なんちゃら

 

これは、全く文才のないみこちゃんの長女が綴る

みこちゃんのごくごく平凡で波乱万丈で不器用だったけど

幸せだった人生のお話です。