足技基本『足刀関節蹴り・横蹴り』について | 横浜市実戦空手道場 KENSEIKAN   館長BLOG

足技基本『足刀関節蹴り・横蹴り』について

私も今年は還暦を迎えます。やって見せ言って聴かせてさせてみて

褒めてやらねば人は動かじを指導方針に身を呈して来ました、

停滞は後退と己の年齢の前に「もう」では無く「まだ」とつけて

常にポジティブに生きて来ました。

しかし時間や人生は物理的に有限で有る事も事実であり、肉体は

加齢と共に確実に年老いて衰退する。何か新しいことが出来る

様になるどころか、何もしなければ出来たことが出来なくなる

出来る事を出来なくならぬ様、現状維持する事、停滞は後退ではなく

進歩なのだとこの歳になるとそう思います。







足刀はある意味空手オリジナルの部位の使い方と言っても過言では無い!

私も足刀には、思い出も多く、三十年以上前だったと思うが、

審査の時に始まって直ぐに横蹴りを蹴る項目が有り、蹴った瞬間に

「やめ!」の声が鳴り響いた、大山泰彦最高師範の声である、

「お前ら足刀も蹴れない様な奴は空手家とは言わないんだよ」

お前らの審査なんか見るとこ何もないよ、その足刀見れば基本も

組手も何も見なくても分かるよ!審査中止!と告げられた。

苦い思い出であり、今思うとその厳しい教えが有って今の自分が有る。

皆さんも競技の空手だけを追いかけるのでは無く、本来の武術

としての空手をもう一度見直し稽古に励むと自身の空手に幅が

出てくると思います。